研究課題/領域番号 |
13470179
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
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研究分担者 |
小山 佳成 群馬大学, 医学部, 助手 (20334138)
荒野 泰 千葉大学, 薬学部, 教授 (90151167)
井上 登美夫 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80134295)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | PET / F-18 / トリプトファン / FAMT / 脳腫瘍 / C-11 / FDG / うつ病 / C-11DASB / Depression / Brain tumor |
研究概要 |
ポジトロン断層画像(PET)は定量性に優れた美しい画像を得ることができる。ポジトロン放出核種であるフッ素(F)-18(半減期110分)、炭素(C)-11(半減期20分)標識化合物を作成し、F-18、C-11標識化合物を用いるPET製剤の脳疾患への応用について研究した。 ブドウ糖代謝を指標とするFDG(^<18>F-フルオロデオキシグルコース)が悪性脳腫瘍と周囲の正常能組織に取り込まれるのに対し、アミノ酸を指標とするFAMT(^<18>F-フルオロメチルタイロシン)は、良性・悪性脳腫瘍の腫瘍部位にのみ集積する。FAMTはFDGのように正常脳に取り込まれないことから、脳腫瘍の存在診断、手術後の再発の有無の診断などに役立つ。 うつ病患者数が増加しており、セロトニン(5-HT)との関連が指摘されている。セロトニントランスポーター(5-HTT)は、5-HT神経前シプナス膜に存在し、放出された5-HTを取り込みシプナス間隙から除去することで5-HT神経伝達の調整を行っている。5-HTTの機能の調節異常は、さまざまな複雑な行動傾向や異常、たとえば気分(感情)障害(双極性障害や単極性うつ病)、不安、強迫、統合失調症、神経変性性疾患そして摂食障害などで指摘されてきた。そこで5-HTTの画像化を目指して、半減期が20分の炭素(C)-11で標識した^<11>C-DASB(N,N-dimethyl-2-(2-amino-4-cyanophenylthio)benzyl-amineを合成し、うつ病患者への臨床応用を行うべく前臨床試験中である。新規な放射性薬剤としてグルタミン酸受容体(NMDAレセプター)を対象とする脳のPETの開発を進めている。
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