研究課題/領域番号 |
13470204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今田 和典 (2002-2003) 京都大学, 医学研究科, 助手 (20314213)
大野 仁嗣 (2001) 京都大学, 医学研究科, 助教授 (40263082)
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研究分担者 |
今田 和典 京都大学, 医学研究科, 助手 (20314213)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | B細胞リンパ腫 / BCL6遺伝子 / t(3;6)(q27;p21)転座 / Histone H4遺伝子 / H4 / BCL6 fusion gene / t(3;16)(q27;p11)転座 / IL-21受容体遺伝子 / transgenic mouse / somatic hypermutation / 遺伝子発現プロフィル / Real-time PCR / IL-21R遺伝子 / びまん性大細胞型リンパ腫 / プロモーター / IL-21R / BCL6融合mRNA / COS7細胞 / 胚中心 |
研究概要 |
B細胞リンパ腫のrecurrentな染色体転座であるt(3;6)(q27;p21)によってhistone H4遺伝子とBCL6遺伝子が結合する。t(3;6)転座の転座接合部の塩基配列を解析したところ両切断点近傍に複数のpoint mutationが認められ、t(3;6)転座は免疫グロブリン遺伝子のsomatic hypermutationのメカニズムを介して生じると考えられた。Bcl-6を高発現した細胞の遺伝子発現プロフィルを解析すると、多くの遺伝子の発現がdown-regulateし、Bcl-6が転写抑制因子であることと一致した。次に、H4/BCL6 fusion geneをCOS7細胞に導入したところ、Bcl-6蛋白の発現レベルが著しく亢進した。従って、t(3;6)転座によって一時的にせよBcl-6蛋白の発現が亢進し、細胞の遺伝子発現プロフィルを変化させるに至ることが明らかになった。続いて、H4/BCL6 fusion geneをtransgeneとするtransgenic mouse(Tgマウス)の作製を試み数匹のTgマウスが得られたが、現在までのところtransgeneの発現を確認できていない。今後transgeneのプロモーターを変更することを検討している。さらに、t(3;16)(q27;p11)転座を有するB細胞リンパ腫細胞株の解析により、3q27に存在するBCL6遺伝子が16p11に存在するインターロイキン21受容体(IL-21R)と融合していることを見い出した。IL-21R/BCL6 fhsion geneをCOS7細胞に導入したところ、t(3;16)転座によってBCL6の発現レベルが亢進することが示された。また、リンパ系腫瘍におけるIL-21Rの発現をスクリーニングしたところ、B細胞リンパ腫や成人T細胞白血病(ATL)においてその発現が認められた。この結果から、BCL6転座のパートナー遺伝子もリンパ腫の発症に関与している可能性が示唆され興味深い。
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