研究課題/領域番号 |
13470219
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
猿田 享男 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70051571)
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研究分担者 |
栗原 勲 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90338038)
柴田 洋孝 慶應義塾大学, 保健管理センター, 専任講師 (20245484)
林 松彦 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60129608)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | エストロゲン受容体 / コアクチベーター / COUP-TF / FHL2 / SERM / FHL-2 / COUP-TFI / 転写共役因子 / coactivator / corepressor / 核内受容体 / コリプレッサー |
研究概要 |
1)ヒト心臓cDNA libraryより、yeast two-hybrid systemを用いて、ERα-interacting proteinのスクリーニングを行なった。その結果、エストロゲン存在下にERαとの結合の増強を認める蛋白としてLIM-Only-domain-containing factor FHL2、SUMO化酵素Ubc9、PIAS1を得た。FHL2は心臓に特異的に高発現を認め、アンドロゲン受容体、転写因子AP-1,CREB, CREM等の転写共役因子(coactivator)として機能することが報告されているが、ERαに関しては未報告である。我々の検討で、FHL2はエストロゲン依存性に結合を認めたが、ERE-E1b-luciferaseレポーターを用いたtransient transfection assayにおいては、特にERを介した転写活性に影響を及ぼさなかった。しかし、FHL2は心筋細胞に特異的発現を認めることから、心肥大の病態との関連が強く示唆された。 2)我々のグループでは核内受容体COUP-TFIと特異的な相互作用を有するSUMO化酵素のUbc9およびPIAS1の同定に成功したが、今回ERαの結合蛋白としても同定された。それらのERαによる転写に与える影響を検討した結果、これらの蛋白はERαの転写共役因子(coactivator)としても機能することが明らかとなった。また、最近の報告(EMBO J.2002,21(13):3443-53)にてCOUP-TFIはERαのSer118のリン酸化を介してERαの転写活性化に関与するとの報告があり、Ubc9-PIAS1-COUP-TFI複合体がERα転写を活性化する可能性が示唆された。
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