研究課題/領域番号 |
13470227
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
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研究分担者 |
山岡 孝 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 助教授 (40263826)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2001年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 多遺伝子性疾患 / 糖尿病の修飾遺伝子 / 2型糖尿病 / QTL解析 / dbマウス / 疾患感受性遺伝子 / 糖尿病モデルマウス / F2インタークロスマウス / コンジェニックマウス / スピードコンジェニック / サブ-コンジェニックマウス / 修飾遺伝子 / ロッドスコア / 疾患病モデル動物 |
研究概要 |
糖尿病は「ありふれた病気(Common diseases)」の代表的疾患で、その発症と進展に複数の『遺伝因子』と、『環境因子』が関与する。我が国の約700万人におよぶ糖尿病患者に対し、ゲノムレベルの診断と治療を行うために、先ず、糖尿病の疾患関連遺伝子を同定することが必須である。疾患関連遺伝子の同定方法として、ヒトを対象とする解析に対し、遺伝的負荷を与えた結果、高率に糖尿病を発症するマウスの交配系の定量的形質を決める座位(Quantitative Trait Loci : QTL)解析は、疾患発症修飾遺伝子(modifier)の座位、さらに遺伝子自体を同定する強力な研究手段である。本研究では、「2型糖尿病モデル動物でレプチン受容体欠損マウスのdbマウス」を対象として、糖尿病非発症マウスとの交配系を用いて、変異レプチン受容体(OB-R)の遺伝子発現下で、一定の飼育条件下で、糖尿病発症を修飾する複数の疾患感受性遺伝子座位を、多因子連鎖解析法のひとつであるQTL法で解析し、新たな糖尿病発症糖尿病発症を修飾する遺伝子群(modifier)を探索した。 dbマウスとC3Hマウス系統との雑種第2代兄妹交配(F2インタークロス)約788匹について、203種のマイクロサテライトマーカーを用いて全ゲノムにわたる多型を決定し、糖尿病に関する体重、血糖値、脂肪重量、糖負荷後の血糖値などの表現型について、QTL解析を行い、ロッドスコアーが統計的有意水準(2.8以上)を満たす18箇所の座位を見いだした。本解析を通して、変異レプチン受容体の遺伝子発現下で、糖尿病の病態を、すなわち、糖尿病の発症を修飾する複数の疾患感受性遺伝子座位が存在することが示唆された。現在、見いだした座位の内、作用の大きい座位について、遺伝的背景を均一にしたコンジェニックマウスを作製し、候補ターゲット遺伝子を同定中である。
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