研究課題/領域番号 |
13470237
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
浅原 利正 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70175850)
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研究分担者 |
吉岡 伸吉郎 広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30284194)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2001年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 臓器移植 / ABO血液型不適合移植 / 異種移植 / 免疫寛容 / B細胞 / イムノトキシン / 移植 / 抗体性拒絶反応 / 免疫抑制 / 血液型不適合 / 血液型A、B抗原 / Gal抗原 / ABO不適合移植 / 抗体 / 免疫制御 |
研究概要 |
ABO血液型不適合移植における拒絶反応に、血液型糖鎖抗原に対する抗体産生に起因する。我々は、血液型糖鎖抗原を認識するB細胞の免疫応答機構を解明し、その選択的制御法を考案した。合成血液型糖鎖を蛍光色素で標識し、B細胞受容体との特異的結合によりヒトリンパ球中の血液型糖鎖認識B細胞を同定した。その結果、腹腔や胸腔内で独自に分化増殖するT細胞非依存性のB-1a細胞(IgM-high CD11b+CD5+)に分類されることが解明された。ヒトと同様にマウスにも血液型A抗原認識B-1a細胞が存在し、抗A抗体が血清中に検出されることが確認されたことより、マウスは血液型糖鎖抗原を認識するB細胞の免疫応答機構を解明する動物モデルとして有用と考えられた。マウスを用いた実験では、腹腔内の抗体産生前駆B-1a細胞はカルシニューリン抑制剤(サイクロスポリンCyA)によって分化が抑制されるが、脾臓内の成熟した抗体産生B-1a細胞はCyA抵抗性であることが判明した。また抗A抗体を産生する成熟B細胞が、トキシン結合合成A糖鎖とB細胞受容体を介して選択的に結合し消去されることを確認した(イムノトキシン)。そして合成A糖鎖の単回投与とCyAの継続投与により、A抗原反応性B細胞を完全にかつ特異的に消去できた。すなわち血液型A抗原認識レセプターをもったB細胞が選択的に消去された状態が維持され、A型赤血球で免疫しても全く抗A抗体の産生を認めなかった。さらに、成熟B-1a細胞を制御するイムノトキシンと未分化B-1a細胞の分化抑制をもたらすCyAの指摘投与時期と量を詳細に検討し、ABO不適合移植の成績向上にむけた臨床応用可能なプロトコールの確立に努めた。
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