研究課題/領域番号 |
13470241
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
前原 喜彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80165662)
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研究分担者 |
掛地 吉弘 九州大学, 病院・助教授 (80284488)
沖 英次 九州大学, 病院・助手 (70380392)
馬場 秀夫 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20240905)
佐伯 浩司 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80325448)
北村 薫 九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (70234276)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 末梢血 / リアルタイムPCR / 骨髄 / 微量癌細胞 / サイトケラチン / CEA / 化学療法 / 標的遺伝子 / サイトケラチン18 / 定量的RT-PCR / 臨床病理学的解析 / リアルタイムPT-RCT / 微小転移 |
研究概要 |
本研究の第一の目的は、潜在的に存在する癌細胞を定量し、その腫瘍細胞の患者個体内での生物学的な動態を明らかにすることにある。細胞動態が明らかとなれば、第二の目的として、腫瘍細胞動態を背景に治療ストラテジーを組み立て、臨床応用することを最終的な目標としていた。 I.癌患者組織中の微量癌細胞の定量 P-E Biosystem社Sequence Detector 7700を用いたリアルタイムPCR法を用いてCytokeratin18(以下CK18),CK19,CK20,CEAmRNA発現量を、約20種類の細胞株とヒト骨髄と末梢血を対象に検討した。細胞株における検討により、さまざまな技術的問題が浮き彫りになったが、ヒト骨髄、末梢血の検討では、CK18,CK19,CK20mRNA発現量は健常者と比較し非切除胃癌症例で高発現する症例が存在し、これらのマーカー、特にCK19は有用であると考えられた。RT-PCR法を用いた微量癌細胞の検出は将来性のある手法であるが、実際の臨床応用の際には複数の標的遺伝子を併用し、発現量の推移も観察することが重要と考えられた。 II.癌患者組織中の微量癌細胞の定量の臨床応用 上記Iにて確立されたP-E Biosystem社Sequence Detector 7700を用いたリアルタイムPCR法を用いて癌患者中の末梢血の癌細胞を定量した。進行胃癌では、早期胃癌に比較して、末梢血内の癌細胞数が明らかに多く、また手術により癌細胞数が低下することが観察された。進行胃癌に化学療法を行なう場合、その前後で細胞数を定量すると、治療の進行に伴い癌細胞数の減少が観察され、末梢血の癌細胞特異的遺伝子をターゲットとするリアルタイムRT-PCRが、化学療法の治療モニターとなる可能性が示唆された。
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