研究課題/領域番号 |
13470249
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福島 浩平 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20271900)
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研究分担者 |
舟山 裕士 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50192315)
佐々木 巌 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60125557)
内藤 広郎 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (90180223)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
2003年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2001年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 炎症性腸疾患 / マイクロアレイ / 上皮細胞 / 無菌 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / resistin-like molecule / FIZZ / クローニング |
研究概要 |
我々は腸内細菌に対する生体防御関連分子として、resistin-likemolecule β(RELM-β)とdeleted malignant brain tumors 1 (DMBT1)を同定し、腸内細菌導入モデル、DSS腸炎モデル、ヒト炎症性腸疾患における発現を調べると同時に、RELM-βおよびDMBT1の発現誘導機序と機能解析を行った。 1、RELM-βの抗菌活性について これまでの細胞株を用いた実験やマウスおよびヒトRELM-βの発現様式による検討から、RELM-βは大腸上皮細胞から選択的に分泌され、潰瘍性大腸炎の約半数に発現レベルの低下が認められることが明らかとなっていた。細菌培養プレートを用いて腸内常在菌に対する抗菌活性についてスクリーニング検査を行ったところ、Staphylococcus aureusに対し抗菌活性が認められた(他のClostridium、Bacteroides、Enterococcusなどに対しては効果を認めなかった)。さらに、pH6、7、8の液体培地で増殖抑制試験を行うと、pH6で最も活性が強く6.25μgでほぼ完全に増殖を抑制した。抗生物質と比較しても著しい低濃度で作用し、しかも類推した作用機序から見てMRSAにも同等に有効であることが予想される。 2、DMBT1について DMBT1の分泌機序、炎症性腸疾患における発現についてさらに検討を進めた。DMBT1はIL-1βを中心とする炎症性サイトカインにより誘導されることは明らかとなっていたが、粘膜固有層単核球の培養上清によってmRNAが誘導され抗IL-1b抗IL-6抗体の同時添加により抑制されることから炎症粘膜における分泌調節機構の存在が示唆された。さらに、抗DMBT1抗体が利用可能となり免疫組織学的にも炎症性腸疾患上皮細胞における発現亢進が確認された。 3、その他、炎症性腸疾患上皮細胞に関し論文発表を行った。
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