研究課題/領域番号 |
13470271
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米田 正始 京都大学, 医学研究科, 教授 (20303810)
|
研究分担者 |
中畑 龍俊 京都大学, 医学研究科, 教授 (20110744)
藤田 正俊 京都大学, 医学部, 教授 (50190046)
西村 和修 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70252450)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
|
キーワード | 細胞移植 / 骨髄幹細胞 / 骨格筋芽細胞 / 心不全 / 骨格筋芽細胞移植 / 線維芽細胞増殖因子(bFGF) / 骨格筋筋芽細胞 |
研究概要 |
近年、心臓再生を目的とした細胞移植治療が注目され、既に臨床応用に至っているが、冠動脈バイパス術などとの併用療法であり、単独療法での効果や、動物実験などから推測される効果との差異、科学的メカニズムの詳細は不明な点も多い。本研究では胎児心筋細胞(CM)を用いて、これをどのように移植すれば最大の効果(心不全心機能の改善)が得られるかについて検討した。また、骨格筋芽細胞(SM)と骨髄由来幹細胞(BMSC)について、移植細胞数、移植時期(病期)、移植される宿主の病態による違いなどについて検討した。CM移植においてはその生着率に低さが問題であったが、移植床を血管新生してやることである程度は解決された。また、左室形成単独療法は遠隔期に心機能低下を生じたが、細胞移植との併用治療法では遠隔期のリモデリングを抑制する可能性が示唆された。SM移植はCM移植に比べ急性心筋梗塞後に生じる梗塞周囲の酸化ストレスおよび左室のリモデリングを抑制した。また、慢性心筋梗塞においても梗塞周囲の酸化ストレスを抑制し、左室のリモデリングを逆行させる効果を示したが、CM移植はそれほどの効果をもたらさなかった。この違いには、移植細胞の生着率に関与している可能性と考えられた。さらに大量SM移植により梗塞部をほぼ完全に置換しうることが示された。梗塞モデルに対するBMSC移植では急性期には心筋内局所注入法も静脈内投与法も同様に心機能を改善させたが、慢性期には心筋内局所注入法の方が有効であった。DCMモデルでは骨髄細胞移植では急性期、慢性期ともに心筋内局所注入よりも静脈内投与の方が有効であった。また、DCMモデルにおいて細胞移植もG-CSF療法もともに心機能を改善させたが、今回の投与量では骨髄細胞移植の方が良好に心機能を改善させた。
|