研究課題/領域番号 |
13470294
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小野 成紀 (2003-2004) 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40335625)
大本 尭史 (大本 堯史) (2001-2002) 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60032900)
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研究分担者 |
伊達 勲 (伊逹 勲) 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70236785)
杉生 憲志 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40325105)
徳永 浩司 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40294467)
三好 康之 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (00362997)
松井 利浩 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80362995)
西尾 晋作 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80325109)
富田 享 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (90237115)
小野 成紀 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (40335625)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 遺伝子 / 神経伝達物質 / 神経栄養因子 / 遺伝子導入 / 遺伝子治療 / ドパミン |
研究概要 |
パーキンソン病は黒質線条体ドパミン神経系の進行性変性疾患であり、線条体に欠落したドパミンを供給したり、線条体にglial cell line-derived neurotrophic factor (GDNF)等を供給し、ドパミン神経系への保護修復効果を期待する方法がある。これらの因子の供給に遺伝子導入法は有用であると考えられる。遺伝子導入法として我々はプラスミドベクターとリポソームの複合体を1週間持続注入する方法で線条体の主にグリアに遺伝子を導入する手法を開発し、本研究ではこの方法を応用して、パーキンソン病の治療をめざした種々の検討を行った。パーキンソン病モデルとしては、1側の黒質線条体ドパミン神経系を6-hydroxydopamine(6-OHDA)で破壊した片側パーキンソン病モデルを用い、分析は、組織学的にはtyrosine hydroxylase (TH)に対する抗体を用いた免疫組織化学で黒質のドパミン細胞数、線条体のドパミン線維の密度を検討、生化学的には高速液体クロマトグラフィーで線条体のドパミン濃度を測定、行動学的には、アポモルフィンおよびアンフェタミン注入による薬物誘発回転運動を検討した。 本研究期間に以下の点が明らかとなった。 1.GDNF遺伝子、TH遺伝子など導入遺伝子は本法により効率よく主に線条体のグリアに導入された。 2.6-OHDA注入後遺伝子導入を行う時期は、早いほうがより機能的改善が得られた。 3.GDNF遺伝子とTH遺伝子の両者を導入する方がより効果的であった。 4.神経栄養因子に関しても、GDNF遺伝子とBDNF遺伝子の両者を導入する方が相乗効果があった。 5.遺伝子発現は6カ月後にはかなり減少しており、今後長期発現の維持が重要であると考えられた。 神経伝達物質、神経栄養因子の遺伝子を線条体に導入する方法は、パーキンソン病の治療法として有用と考えられた。
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