研究課題/領域番号 |
13470331
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 信隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (50160510)
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研究分担者 |
高橋 悟 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (50197141)
冨田 京一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20272578)
有賀 誠司 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90322057)
辻本 豪三 国立小児病院, 小児医療研究センター・小児薬理研究部, 部長(研究職)
篠浦 ひとみ 国立小児病院, 小児医療研究センター・小児薬理研究部, 研究員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
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キーワード | α1-アドレナリン受容体 / 過活動膀胱 / 48時間排尿動態 / α1D-ノックアウト マウス / 膀胱α-1アドレナリン受容体 / 下部尿路通過障害 / α1D-KOマウス / 膀胱α1d受容体 / 尿道狭窄マウス / 24時間尿道モニター |
研究概要 |
本研究は排尿機能におけるα1-アドレナリン受容体-過活動膀胱における役割を検討するために、尿道部分閉塞(BOO)ラットのモデルを作成し、α1A/1D受容体遮断薬であるタムスロシンの膀胱機能に対する影響を検討した。さらにα1D受容体ノックアウトマウスにおける膀胱機能を解析し、下記の結果を得ている。1.前立腺肥大症における排尿障害を再現する目的でラットのBOOモデルを作成し、48時間排尿動態および無麻酔下膀胱内圧を検討した。BOOラットはcontrol群およびsham手術群ラットに比べ、膀胱重量、膀胱容量、残尿量、一日排尿回数の著明な増加を認めた。以上より、適切なBOOラットモデルを作成し得たと考えられた。2.BOOラットを用いて、α1A/1D受容体遮断薬であるタムスロシンのラット膀胱機能への影響を検討した。α1A/1D受容体遮断薬タムスロシンの投与に伴い、sham手術群およびBOOラットともに用量依存的に排尿回数が有意に減少し、膀胱容量、排尿量が有意に増大した。また、BOOラットはsham手術群ラットに比較して、その変化率が有意に大きかった。タムスロシンはBOOラットにおける排尿筋過活動を改善させた。3.α1D-knockout(α1D-KO)およびwild-typeマウスを用いて、48時間排尿動態および膀胱内圧測定にて膀胱機能を検討した。α1D-KOマウスはWild-typeマウスに比べ、1日排尿回数が有意に少なく、膀胱容量および1回排尿量は有意に多かった。一方、最大排尿時圧や膀胱排尿筋、尿道組織の変化には明らかな差異を認めなかった。以上、α1A/1D受容体遮断薬タムスロシンはBOOラットにおける排尿筋過活動を改善させた。また、α1D-KOはwild-typeマウスに比べ、排尿回数の減少、膀胱容量や排尿量の増大が認められた。以上より、詳細な作用部位はまだ不明なものの、α1D受容体は蓄尿期における膀胱機能に影響を及ぼしていることが示唆され、BOOにおける過活動症状の発生に関与している可能性が示唆された.
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