配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
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研究概要 |
我々は以前の研究結果から、マウス下顎第1臼歯の歯胚は胎齢10.5日(E10.5)からE12の間に起こることを見出している。この結果をもとに、E10.5とE12の胎児下顎を用いてcDNA subtractionを行い、歯胚の発生に関与する遺伝子群の検索を行った。cDNA subtraction法により、E10.5においてPgk-1,Ccte, Hsp86,Nucleolin, Hsc73,Frg1,N-ras, Set alpha and Hsj2を、E12においてE25,ATPase6,Mum2,Thymosin beta4 and L21を、それぞれの胎齢において差異的に発現する遺伝子として捉らえることができた。これらの遺伝子のうちSet alpha, heat shock proteins (HSPs : Hsc73,Hsj2 and Hsp86),Pgk-1,Nucleolin, ATPase6,Thymosin beta4がin situ hybridization法により発育過程にある歯胚に発言していることを明らかにし、論文発表を行った。 また、骨の発生に必須の転写因子であるRunx2/Cbfa1のノックアウトマウスでは歯の形成障害が起こることから、Runx2/Cbfa1のisoformの違いによる歯胚の発生・分化との関連があるのではないかと考え、器官培養法とアンチセンス法(S-ODN法>を組み合わせて検索を行い、タイプII/III Runx2/Cbfa1が歯胚の発生・発育やエナメル上皮、象牙芽細胞の分化に関与している事、またタイプII/III Runx2/Cbfa1がdentin matrix protein 1,dentin sialophosphoprotein, amelogenin and ameloblastinの発現を制御している事を明らかにした。
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