研究課題/領域番号 |
13470401
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
菅谷 勉 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (10211301)
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研究分担者 |
土門 卓文 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50217618)
池田 考績 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90222885)
野口 裕史 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00312372)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 4-META / MMA-TBBレジン / root-end sealing / 逆根管充填 / 接着 / 漏洩 / 歯根端切除 / 再植 / 根尖性歯周炎 / アマルガム / 強化型ユージノールセメント / MMA-TBB レジン / root-end seal / 色素漏洩 / 接着強さ / 接着耐久性 / 微小引っ張り強さ / セメント質 / root-end sealant |
研究概要 |
根管が汚染されたまま逆根管充填する場合、根管内の汚染物質が根尖歯周組織に漏洩しないように封鎖することが必要である。そこで、まず4-META/MMA-TBBレジンとセメント質の接着を検討した結果、セメント質にも象牙質と同様に接着し、接着耐久性も象牙質より優れていることが明らかとなった。次に、根管内に色素を注入して根尖周囲に漏洩する色素量を定量した結果、アマルガムや強化型ユージノールセメントによる逆根管充填では色素が漏洩したが、4-META/MMA-TBBレジンによるroot-end sealingでは漏洩がなかった。さらに、ラットを用いて4-META/MMA-TBBレジンの重合条件と生体親和性を検討した結果、空気中で硬化したレジンは炎症を誘発するが、空気を遮断したり硬化後に表面を研磨した場合には炎症がほとんど生じなかった。また、ビーグル犬を用いて実験的根尖性歯周炎を作製し、根管を汚染したままアマルガム、強化型ユージノールで逆根管充填、4-META/MMA-TBBレジンでroot-end sealingを再植法で行って、根尖歯周組織の治癒状態を検討した。その結果、アマルガムによる逆根管充填では根尖歯周組織に骨吸収が認められ、強化型ユージノールによる逆根管充填や4-META/MMA-TBBレジンによるroot-end sealingでは骨の再生が認められ、とくに術後4週では4-META/MMA-TBBレジンの方が骨再生量が多く治癒が早いと考えられた。また、さらにニホンザルに同様に根尖性歯周炎を惹起し、歯根端切除術で4-META/MMA-TBBレジンによるroot-end sealingを行った結果、骨が再生してほぼ正常な歯根膜幅に回復した。以上の結果から、4-META/MMA-TBBレジンによるroot-end sealingの有効性が明らかとなった。
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