研究課題/領域番号 |
13470404
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
林 善彦 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究所, 教授 (20150477)
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研究分担者 |
大原 直子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究所, 助手 (80301365)
柳口 嘉治郎 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50264255)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | キトサン / 微小重力 / 骨芽細胞 / アルカリフォスファターゼ / 水溶性キトサン / キトサンオリゴ糖 / 生物学的石灰化 / 齲蝕予防 / 齲蝕治療 / バイオマテリアル |
研究概要 |
本年度は、人為的に骨芽細胞機能を抑制させる条件下でキトサン添加による特に石灰化と関連した機能改善効果を検討した。今回、人為的に骨芽細胞の機能を抑制させるために、模擬微小重力環境を応用した。生物細胞の成長に重力加速度がどの様な影響を及ぼすかを調べるため開発されたクリノスタットを用いた。この装置は、細胞培養液の入ったシャーレを一つは水平軸廻りに回転させ(模擬微小重力環境群)、他の一つは垂直軸を中心に回転させる(回転対照群)機構となっている。即ちシャーレ内の細胞の成長を比較すれば、重力の及ばす影響を検討可能である。 使用した細胞は、ヒト骨肉腫から株化された骨芽細胞(NOS-1細胞)で、特注のカバーグラス上で培養したのち培養液の入ったキューベットへ装填し、上記の2方向のターンテーブルへ装着した。今回クリノスタットの回転数は10rpmとした。添加するキトサンは、今後in vivoでの実験、臨床への応用を念頭においているので、キトサンモノマー(グルコサミン塩酸塩)を用いた。添加濃度に関しては、通常の静置培養条件で種々変化させアルカフォスファターゼ活性を指標に検討し、極微量0.005%で統計学的に有意に活性を亢進させることが判明した。この濃度を今回のクリノスタットを用いた実験系へ応用した。その結果、培養3日目のアルカフォスファターゼ活性はキトサンモノマーを培養液に添加することで、静置培養に匹敵あるいは相対的に高くなることを証明できた。今後、骨形成の抑制が生じる高齢動物への影響などを検討していきたい。
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