研究分担者 |
田仲 持郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40171764)
入江 正郎 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90105594)
吉田 靖弘 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90281162)
西山 典弘 (西山 典宏) 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (90112953)
矢谷 博文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80174530)
石川 邦夫 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90202952)
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配分額 *注記 |
16,200千円 (直接経費: 16,200千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
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研究概要 |
緒言:歯科接着技法は,被着面処理法および接着材等の進展に伴ってう蝕予防から機能再建に至る広域で応用されている.しかし,口腔の過酷な条件下での接着は,辺縁封鎖性や接着強さおよびその耐久性等に難点があり,その主原因が歯質とレジンの界面層の生成状態と物性に問題がある.そこで,生体親和性化合物であるアミノ酸誘導体およびトリアジン環を有するメタクリレートを合成し,歯質接着システムを構築した. 材料および方法:リセルフエッチングプライマーおよびボンディング材の調整;プライマーは,アミノ酸誘導体,HEMAを任意の濃度に蒸留水あるいは有機溶媒に溶解した.ボンディング材は,UDMA,酸性モノマーをベースにしてこれに光触媒を添加した.2)^<13>CNMRによる緩和時間(T_1)の測定;重水溶液に10%のオリゴペプチドを溶解した後,これにアミノ酸誘導体を添加した試料を,180°-τ-90°のパルスシーケンスを用いて25℃で行った. 結果および考察:試作歯質接着システムは,エナメル質に17.5MPa,象牙質に18.8MPaと良好な値を示した.また熱負荷(5-55℃サーマルサイクル:2万回)後の値は,初期強さの4%減少に止まり,耐久性にも優れていることが判った.これは,UDMAと酸性モノマーが重合した後に,ポリマー間水素結合を形成して接着層が強化されたためと考えている.一方,コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用については,NMRスペクトルの緩和時間(T_1)測定結果から,アミノ酸誘導体分子内のアミド基およびカルボキシル基が,コラーゲンの側鎖官能基であるカルボキシル基と水素結合を成形することが示唆された.なお,HEMAの場合は,同ペプチドと分子中のカルボニル基との間で強い相互作用をしていることが判った.
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