研究分担者 |
西村 正宏 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00294570)
村田 比呂司 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40229993)
二川 浩樹 広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (10228140)
安部倉 仁 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30159454)
熊谷 宏 広島大学, 歯学部・付属病院, 助手 (60284212)
|
研究概要 |
MRSAやVREなど抗生物質や消毒薬に対する耐性菌が出現し,また近年、カンジダの耐性菌も報告され,医科的に重篤な菌血症や播種性カンジダ症の増加が報告されている.このような各種薬剤に対する耐性菌の出現に伴い,従来の抗生剤あるいは抗真菌剤に代わる抗菌物質の必要性が,最近非常に高まっており,抗菌性だけでなく,これまでの抗真菌剤の大きな問題点であった副作用あるいは細胞毒性というものがなるべく小さい抗菌物質が望まれるようになっている. 生物の外界の微生物に対する防御機構の一つに抗菌性ペプチドがあるが、これは生物が本来,自ら産生しているものであるため,生体に対しての副作用や為害作用は極めて小さく,抗生物質に代わり得るものとして大きな期待を集めている.本研究では抗菌性が広いと報告されているラクトフェリシンBの17〜31番目のアミノ酸配列とヒスタチンバリアント(Dhvar4)の配列に類似性を見つけ、3種のペプチドJH8194,JH8195,JH8944を合成し、その抗菌性をラクトフェリシンB、ラクトフェリシンH、ヒスタチンと比較検討し、さらに抗菌性とペプチドの物理化学的性質の関連性について検討を行った。その結果、抗菌性とヘリシティの間には関連性はなく、ペプチドのpI値と抗菌性の間に高い関連性が認められた。
|