研究課題/領域番号 |
13470418
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
平井 敏博 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80014273)
|
研究分担者 |
小西 洋次 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00195760)
越野 寿 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (90186669)
石島 勉 北海道医療大学, 医療センター, 教授 (60211041)
木花 八友 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (20337033)
横山 雄一 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (50295903)
池田 和博 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (10193195)
服部 真幸 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70316264)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
|
キーワード | 嚥下機能 / 超音波診断装置 / 嚥下音 / 姿勢 / 補綴装置 / 嚥下障害 / 食道期 / 咽頭期 |
研究概要 |
本研究代表者らは、高齢者における経口栄養摂取は、健康保持のためのみならず、QOLの維持・増進の観点からも極めて重要であることを報告している。超高齢社会をむかえつつある現在、高齢者の咀嚼機能障害および摂食機能障害への取り組みは最重要課題の一つであり、われわれは、舌運動能力と咀嚼能力との密接な関係および咀嚼に果たす舌運動と下顎運動との協調作用の重要性を明らかにしてきた。そして、嚥下時の舌運動を観察することにより、嚥下機能に及ぼす舌運動の役割、咀嚼障害と嚥下障害との関連性およびそれらと身体・精神機能と関連性を検討する必要があるとの考えに至った。 本研究の被験者として、顎口腔系機能に自覚的・他各的に異常が認められない個性正常咬合を有した本学男子教職員10名を選択した。舌運動の観察には、今回購入した超音波診断装置を用いた。試験食品は、摂食・嚥下機能障害患者に対する食品の粘度調整材として用いられているムースアップR(フードケア社)を30mlの水に6g溶解したものを使用し、嚥下する食品のレオロジー学的物性、口腔内装置の厚さ、設定される咬合高径、口腔内装置の装着の有無等が、嚥下機能に及ぼす影響について検討を行った。さらに、この結果を受けて、全部床義歯装着者および、嚥下障害の認められる顎補綴患者を被験者として、補綴装置による嚥下機能の回復の程度を検証した。なお、実験はすべての被験者に対してその趣旨を十分に説明し、同意を得た上で開始した。 本研究結果から、嚥下する食品のレオロジー学的物性、口腔内装置の厚さ、設定される咬合高径、口腔内装置の装着の有無が嚥下機能に大きく影響を及ぼすことが示された。しかし、文献的検討を行う上で、従来から誤嚥の確定診断として利用されているX線ビデオ撮影法(VF : Video Fluorography)による評価結果との関係を明らかにする必要性があることも示唆された。
|