研究課題/領域番号 |
13470468
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北薬科大学 (2002-2003) 東京大学 (2001) |
研究代表者 |
遠藤 泰之 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (80126002)
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研究分担者 |
太田 公規 東北薬科大学, 薬学部, 助手 (90347906)
猪股 浩平 (猪俣 浩平) 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (60221785)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2003年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2001年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | ホウ素クラスター / カルボラン / 立体分子構築 / 機能性分子 / 受容体 / 疎水性相互作用 / 液晶 / 医薬分子設計 / 疎水性相互 / アセチレン / 加溶媒分解 / 反応速度解析 / 求核性 / 芳香族ウレア / 芳香族多層構造 |
研究概要 |
本研究は、ホウ素クーラスター:カルボランの電子効果、立体効果に関する知見を集積した上で、これらの特徴的な球状の立体構造、球状電子非局在化による安定性、分子表面の疎水性による分子間相互作用などの物理的・化学的性質を応用した機能性分子の設計・合成を行うことを目的とした。本研究では主に次のような分野で成果を挙げることができた. 1)カルボランとベンゼン環を含む層状構造及び環状構造を含む立体分子構築 2)カルボランの球状の立体構造と疎水性を分子間相互作用に応用した新規液晶性分子の創製 3)カルボランの球状の立体構造と分子表面の疎水性を利用した受容体の疎水性構造にフィットする新規高活性核内受容体制御分子の創製 カルボランを利用した立体分子構築はいままでにない空間配置を固定した3次元的なナノスケール分子の構築の基礎となり、カルボラン含有液晶分子の創製とともに材料科学分野でのカルボラン構造の応用性の広さを示したものである。また、カルボランを受容体の疎水性構造にフィットする新規疎水性構造単位として応用する研究は、本研究者が独自に提案した方法論であり、本研究において既存化合物と比べ高い活性を有する新規の核内受容体制御分子(レチノイド受容体RAR制御分子、エストロゲン受容体ER制御分子)を創製することに成功した。これらの球状疎水性構造の検討は薬物-受容体の疎水性相互作用や形状認識という根本的理解に寄与するものでもある。
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