研究課題/領域番号 |
13470478
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐治 英郎 京都大学, 薬学研究科, 教授 (40115853)
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研究分担者 |
久下 祐司 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (70321958)
間賀田 泰寛 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (20209399)
向 高弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (30284706)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 膜電位 / 脂溶性カチオン / ロダシアニン誘導体 / 放射性ヨウ素 / 腫瘍 / 核医学診断薬 / ログシアニン誘導体 / 脂溶性カオチン |
研究概要 |
腫瘍の核医学診断を可能とする放射性薬剤には、静脈投与後の細胞への集積状態の相違により、正常細胞から腫瘍細胞を識別できることが要求される。本研究では、正常細胞に比べて腫瘍細胞のミトコンドリアの膜電位がより負に帯電していることに着目して、この電位差を利用して腫瘍に高い集積を示すために、正電荷を非局在的に有する放射性ヨウ素導入脂溶性カチオンπ electron-delocalized lipophilic cation、rhodacynanine誘導体1-Ethyl-2-{[3-ethyl-5-(3-(4-iodobenzyl)benzothiazolin-2-yliden)]-4-oxothiazolidin-2-lidenemethyl}pyridinium(IBMKT)を合成した。さらに、本化合物が化学的に高い安定性を有することを見出すとともに、その種々の腫瘍細胞への取込を測定した。その結果、いずれの細胞においても、時間と共に取り込みは増加するとともに、その取込み率は、コントロールの細胞に比べ、2〜7倍高いことが認められた。また、[^<125>I]IBMKTの取り込み率と腫瘍細胞のミトコンドリア内膜電位とを比較したところ、膜電位が低いほど[^<125>I]IBMKTの取り込みは高くなることを認め、両者には高い負の相関性があることが示された。これらの結果から、[^<125>I]IBMKTの細胞への取り込みはミトコンドリア内膜電位に依存する可能性が示された。さらに、担癌マウスに[^<125>I]IBMKTを投与し、その腫瘍集積性を調べた結果、核医学診断の指標となる対筋肉比は、投与後15分で約1.1、1時間で約1.3、3時間で約1.7となった。以上の結果より、[^<123>I]IBMKTが核医学腫瘍診断薬として有用な基本的性質を有している可能性が示された。
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