研究課題/領域番号 |
13470506
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳永 勝士 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)
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研究分担者 |
贄田 美江 (株)メディネット, 分子免疫学研究所, 主任研究員
屋部 登志雄 東京都赤十字血液センター, 技術部研究一課, 係長(研究職)
土屋 尚之 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60231437)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | クラスI抗原受容体 / NK受容体 / KIR遺伝子群 / NKG2遺伝子群 / LILR遺伝子群 / HLA遺伝子群 / リウマチ性疾患 / Tapasin遺伝子 / NKレセプター / NKT細胞 / α-GalCer |
研究概要 |
クラスI抗原をリガンドとする受容体遺伝子群のうち、KIR遺伝子群、NKG2遺伝子群、LILR遺伝子群及びNKp30遺伝子の多型解析系を確立し、日本人における対立遺伝子およびハプロタイプ頻度を解析した。KIRに関しては17種類のKIR遺伝子の有無について解析し、いくつかの日本人に特徴的な頻度を示す遺伝子を明らかにした。またHLA-C抗原のKIRリガンド特異性について解析したところ、Group2特異性の頻度が高いことが判明した。NKG2A、NKG2C、NKp30については、それぞれ11箇所、4箇所、5箇所の多型を検出し、日本人における対立遺伝子頻度を明らかにした。特筆すべき発見は、NKG2Cでは遺伝子欠損アリルが高頻度に存在することである。さらにこの遺伝子欠失について塩基配列を解析して切断点を特定することができ、ヘテロ接合型を判別することが可能となった。LILRファミリーのうちILT2については、多数の多型を見出したうえでリウマチ性疾患との関連分析を行ない、関節リウマチとの有意な関連を認めた。一方、水痘帯状疱疹ウィルスの再活性化により引き起こされる帯状疱疹患者および帯状疱疹後神経痛(PHN)患者におけるNK細胞受容体遺伝子群及びそのリガンドであるHLA遺伝子群の多型解析を行ったところ、特定のHLAハプロタイプが明瞭な疾患関連を示した。これらに加えて、新たに見出したHLAクラスI欠損者について、Tapasinの欠損がクラスI発現不全の原因であることを明らかにし、NK細胞受容体レパートリーを解析した。また、Tapasin欠損者でのクラスI低下はTAP1欠損者ほどではないことが判明し、HLA-E抗原も発現低下を起こしていることから、発現抑制メカニズムが異なると考えられた。
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