研究概要 |
本研究の目的はウェイトサイクリングと生活習慣病のリスクファクターの変動との関連を明らかにすることである。 研究対象はA市において基本健康診査を数年間継続して受診した中高年の住民である。住民を体脂肪によって肥満群、普通群、るい痩群の3群に分けた。そのうえで数年間の体脂肪の経年的推移によって各群を更に増加群、不変群、減少群の3つのサブグループに分け、リスクファクターの変動を比較検討した。 その結果以下が明らかになった。男性では肥満区分のうち普通群でSBP,DBP,TC,LD-L,RBC,Hb,Htが有意に減少した。経年的推移からみると不変群ではHbAICが有意に増加し、増加群ではHbが有意に増加した。その他の群では有意な差は認められなかった。 一方女性ではるい痩群のうち減少群でTC,LDL-C,TGが有意に減少した。不変群ではγ-GTP,Hb,Htが有意に増加した。また、肥満区分の普通群では減少群でHDL-C,HbAICが有意に増加するなどが明らかになった。
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