研究分担者 |
岩村 龍子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (00326109)
森 仁実 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (40326111)
北山 三津子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (70161502)
米増 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (80326115)
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (60326113)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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研究概要 |
21世紀初頭における国民の健康生活の課題に対して,予防の視点から,保健師が担うべき課題とその活動方法を検討し,保健師活動のあり方を見直すことを目指した。 調査方法は,母子保健福祉対策・成人老人保健福祉対策,精神障害者対策・難病対策などについて,近年のわが国の保健師活動の実績の中から,先駆的事例を取り上げ,その活動を導いている保健師の認識や考えを分析した。さらには,基礎自治体の保健師活動を全体的にみた先駆的事例の分析をした。 その結果,予防活動として保健師が実現しようとしていたこと,及びその援助を導くために保健師が関心を向けていたことについて、その内容・特徴を捉えることができた。すなわち,近年の保健師活動においては,障害者・高齢者の地域生活の自立の実現,疾病者や精神を含む傷害を持つ人を同じコミュニティの住民が受容することの促進,感染症発生時の人々の不安の軽減などを実現しようとした取り組みが予防活動として重要な位置を占めている事が確認された。その援助方法を導くために,保健師が関心を寄せていた事項は,疾病や健康障害への偏見,感染にかかわる不安・混乱,潜在化している生活上の課題,ライフサイクル各期の課題,サービス利用意識,住民の問題解決能力,地域生活を支える人びととのつながり等であった。 保健師は,看護の専門性において予防的意義のある実践を導いているが,その方法上の特徴は,次のとおりであった。(1)ヒュウマンケアの基本の実践である看護の方法を地域基盤で展開する,(2)セルフケア支援の原則の応用と人と人を繋ぐ実践,(3)人々の意識と価値観への対応,(4)誰もがその居住地で暮らすことができるように支える,(5)サービス対象となる母集団を基本にした社会的責任の追求をする,などである。
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