研究課題/領域番号 |
13480010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 鹿屋体育大学 |
研究代表者 |
倉田 博 鹿屋体育大学, アドミッションセンター, 教授 (80056895)
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研究分担者 |
春日 規克 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60152659)
田巻 弘之 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (40253926)
竹倉 宏明 鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (00206963)
上 勝也 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (20204612)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | 骨格筋 / 細胞内シグナル伝達 / 白血病阻害因子 / インターロイキン / 筋芽細胞 / サイトカイン / IGF / MyoD / 筋細胞 / 再生 / myo D / desmin / 筋衛星細胞 / myogenin / 免疫組織化学 / サテライト細胞 / 発育 / 骨 / サルコメア / 筋肉 / ラット / 発育加速現象 / 電子顕微鏡 |
研究概要 |
全ての身体運動は骨に付着する骨各筋が収縮し、関節が可動することにより行われている。ヒトの体の中では骨及び骨格筋は、お互いが時・空間的に極めて精緻に協調して運動発現に関わっている。現在のところ、運動トレーニング、代償性肥大、除神経などの刺激が骨格筋細胞内情報伝達機構に及ぼす影響は全く不明である。本研究では、発育期の運動トレーニングと細胞内情報伝達機構の関係を検討した。白血病阻害因子(LIF)は、インターロイキン-6(IL-6)、毛様体神経栄養因子(CNTF)、オンコスタチンM(OM)、インターロイキン-11,(IL-11)、カルディオトロフィン-1(cr-1)と共に一つのファミリーを形成している。IL-6ファミリーの機能は、それぞれに特異的な受容体との結合により制御されており、その受容体構成成分にはシグナル伝達機能を担っているgp130が共通に含まれている。筋芽細胞の増殖にはLIF/LIFR/gp130/STAT3経路の活性化、細胞周期進行に関連する因子の活性化、およびMyoD機能の抑制が重要な役割を演じていることが報告されている。しかし、増殖停止筋芽細胞や筋管細胞で特異的に産生されるサイトカインや活性化が誘導される細胞内シグナル伝達経路については明らかではない。また、筋線維の肥大に重要な役割を演じているIGF-1とIGF-1により活性化される細胞内シグナリング分子、AktとmTORは筋衛星細胞や増殖筋芽細胞での活性化は検出されず、Akt/mTORの活性化は増殖停止筋芽細胞に、またIGF-1の発現とAkt/mTORの活性化は筋管細胞に認められた。このように骨格筋の再生は、細胞外から種々のサイトカインが筋衛星細胞、筋芽細胞、筋管細胞、筋線維にはたらきかけ、その刺激に応じて特定の細胞内シグナル伝達経路が特定の細胞で作動することにより進行することが明らかになった。
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