研究分担者 |
越智 洋司 近畿大学, 理工学部, 講師 (80314847)
緒方 広明 徳島大学, 工学部, 助教授 (30274260)
金西 計英 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 助教授 (80204577)
光原 弘幸 徳島大学, 工学部, 助手 (90363134)
松浦 健二 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 助手 (10363136)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2001年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
本研究の目的は,インターネットを利用して,学習者がいつでもどこでも非同期に参加できる講義・教室型の学習環境として,非同期参加型バーチャルクラスルームを研究開発することである.この学習環境は,リアルタイム型の仮想教室がもつ臨場感や学習者間の双方向インタラクションと,WWWを利用した個人学習環境がもつ時間的・地理的制約のない自由な利用形態を併せ持つ特徴をもつ.平成15年度までの開発における本学習環境下でのエージェントは,(1)擬似的な学習者(オーナーは教師),(2)擬似的な教師(オーナーは教師),(3)他の学習者の行動を模倣するセミリアルクラスメイト(オーナーは他の学習者)で構成され,これに学習者自身のアバタが介在して,間接的なコミュニケーションが可能な学習の場を研究開発してきた.このようなエージェントによる学習者間インタラクションの誘発により,学習者の自発的かつ積極的な自学自習による学習の促進を図っている.特に平成15年度は,前述のエージェントによる仮想教室内のクラスメイトの実装評価に加え,WWWを活用した知識蓄積の手法や,教材のオーサリング方法について,基本検討と実装を行ってきた.開発は複数のサーバによる構成となったが,実装では,Java言語(JSP/Servlet, JMF), XML(RDF/SVG/FOAF含む)で行い,RDBMSやPHPなどを用いた.以下に研究成果実績を述べる. (1)システム全体の構想と構築方法・運用方法の基本検討(矢野) 研究の方向性と研究動向の調査を行い,ユビキタス時代の仮想教室像を提案し,論文にまとめて発表した. (2)遠隔仮想教室のためのコンテンツ配信システムの設計と開発(金西) 遠隔仮想教室のモデル化における重要課題である,WWWを利用した教材作成手法を提案し,論文として公表した. (3)エージェントのモデル化と構築(緒方・松浦) 擬似学習者による仮想教室空間の基本設計と実装を行うと同時に,語学学習環境への展開を検討した. (4)スライド教材の活用方法の設計とシステム構築(松浦・緒方) 遠隔授業における主要教材であるスライド(パワーポイント等)の活用方法について検討し,システム実装を行った. (5)WWW教材の活用システムの構築と評価(越智・光原) WWW教材空間におけるアノテーション環境を構築し,自由な探索学習空間を構築した. (6)WWWを利用した知識蓄積・活用環境の開発(光原・越智) 学習者個々に適応的なWWW探索学習方法を検討し,任意のWWW教材を学習教材とする手法を開発した.
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