研究分担者 |
酒井 三四郎 静岡大学, 情報学部, 助教授 (70170553)
青野 正宏 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (30342471)
鈴木 雅人 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (50290721)
中島 道夫 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (40164173)
吉田 幸二 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (80341171)
堀内 征治 長野工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (10043035)
|
配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2001年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
研究概要 |
今年度は研究2年目であり,主に次の成果が得られた。 1)インターネットを介しての実時間遠隔添削通信方式の設計・実装・評価 2)各種稽古文字の美形自動評価関数の集約とKR的学習者インタフェース設計と評価 3)歴史的能書家文字の収集とその書家の標準お手本文字の基礎的研究 1)については,汎用実時間双方向マルチメディア通信ソフトウェアMS社製NetMeetingと比較し,標準ADSLインターネットにおいて10倍の性能を引き出すことに成功した。書家は,お手本や添削の場合,落ちついた環境で心身共に集中して書き,不用意な筆跡は残さない。このことは,オフラインで添削しておき,実時間では添削該当文字をどのように選択・指示し,注意書きを拡大したりするかを決定できることを意味し,HTMLのImageMap機能による散共用データベース向きであると言える。事前HTMLImageMap編集ソフトウェア及び実時間の添削指導時用同期閲覧ソウフトウェアを開発することにより,該当添削文字をそれぞれの分散データベースからの呼び出す仕組みである。その遠隔指示は,該当文字画像の識別子のみを双方向に通信するだけで良く,非常に少ない通信量であることにより,0.2秒程度の時間差で同期が取れている。このことが汎用実時間ソフトウエアよりも10倍の性能を得られいることの理主な由である。 2)については,前年度の成果を更に発展させ,個々の文字固有の細かな評価も行えるようになり,更に,弟子の個人情報や学習履歴を参考に,文字の美的評価結果をもとにしたKR的学習インタフェースの設計・開発も行ったその結果,実際の師範の指導により近い形でコンピュータによる自学自習が可能となった. 3)については昔の能書家と言われる書家が書いた,美しいと呼ばれる複数の文字を合成して,標準的お手本をコンピュータにより自動生成する手法について検討し,実装した.現段階では,かすれ文字への対応など幾つかの問題を抱えているが,ある程度の文字については自動合成が可能な段階まで研究成果を上げることができるようになった。
|