研究課題/領域番号 |
13480053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
室橋 春光 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00182147)
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研究分担者 |
諸冨 隆 作新学院大学, 人間文化学部, 教授 (60003951)
片山 順一 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80211845)
田村 守 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (80089888)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | 軽度発達障害 / 学習障害 / ADHD / 認知・学習過程 / 認知特性 / 事象関連電位 / 近赤外分光法 / 学習援助法 / 発達障害 / 自閉症 / 読み障害 / 到達運動 / 行動抑制 / 空間周波数特性 / ダウン症 / 脳血流反応 / 視知覚処理過程 / 作業記憶 / ギャンブル課題 |
研究概要 |
本研究では、次のような検討を行った。 (1)「視知覚系における特徴検出処理過程の検討」では、magnocellular系機能検査のための基礎的研究を行い、有効性が示された。 (2)「近赤外分光法の基礎的検討」では、脳血流動態の解明のための基礎的実験が行われ、より的確な応用性が示された。 (3)「学習障害児を対象とした到達運動における適応過程の検討」では、矛盾課題時の到達運動において学習障害児の適応困難が示され、近赤外分光法データも含めて検討された。 (4)「ADHD児を対象としたギャンブリング課題及び時間評価課題における反応行動の検討」では、ギャンブリング課題下でのカードの選択行動で問題が生じやすいこと、時間評価課題では移動軌跡の有無が低学年で影響することが示された。 (5)「学習障害児を対象とした系列学習の検討」では、運動性記憶を有効に用いることの困難さが示唆され、特性に応じた漢字書字教材の開発が検討された。 (6)「学習障害児を対象とした英語読み指導方法の検討」では、読み障害のある一中学生を対象として、認知特性に応じた音韻弁別プログラムを作成・実践し、効果をあげた。 (7)「自閉症児を対象とした共感および、リズム刺激への反応の検討」では、共感性を事象関連電位を指標として分析する方法を開発した。またリズム刺激による覚醒調節の可能性について検討した。 (8)「大学生及びADHD成人を対象としfMRIを用いた行動抑制機能の検討」では、ADHD児研究に向けた基礎的検討として、大学生をADHD傾向高・低群に分け、fMRIを用いてGo-Nogo課題およびStop課題下における脳活動を分析した。各群の行動抑制機能にかかわる共通点と相違点が示唆された。 これらの一連の研究で、軽度発達障害にかかわる基礎的認知機能を測定するための方法開発と、一部の領域については教材開発に向けた試みが行われ、障害特性に応じた学習支援法への具体的取り組み方法が検討された。
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