研究課題/領域番号 |
13480060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
古田 真司 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90211531)
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研究分担者 |
堀田 法子 名古屋市立大学, 看護学部, 助教授 (90249342)
佐藤 和子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50024021)
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90299644)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 不定愁訴 / 自律神経系 / 日常生活習慣 / 縦断的観察 / 児童・生徒 / 重心動揺 / 加速度脈波 / 心拍変動 / ストレス / 身体不調 / 生徒 / 重心動揺検査 / LF / HF値 / 保健室 / 小学生 / 血清脂質 / トッラッキング / 生活習慣病 / 朝食 / きれる / 肥満指導 / 年齢別身長別体重 / パターン化 |
研究概要 |
(1)学校現場における縦断的観察の意味とその利点を明らかにするため、A小学校に6年間在学した児童の身長・体重の測定記録を縦断的観察し、独自に開発した個人の6年間の縦断的資料すなわちグラフシート(身長・体重・肥満度等)により、安定型、急変型、緩やかな上昇型、緩やかな下降型に分類し、体型とパターン別分類の関係について分析した。さらに、生活指導を行った10名については、パターン別に分析を行い、指導の効果的な時期・指導内容などを検討した。 (2)小学校の児童と中学校の生徒を対象に、産業保健の分野で利用されている「蓄積的疲労徴候調査票(CFSI)」を、小学生・中学生向けに改変して実施した。さらに、彼らの睡眠や食生活、塾や部活動の実態などの日常生活に関する調査を並行して行なった。因子分析を行ったところ、因子1(一般的および蓄積的疲労感)、因子2(精神的な不安感)、因子3(勉強に対する意欲低下)、因子4(抑うつ感(気分の停滞感))、因子5(学校に対する不満)、因子6(イライラの状態)の6つの因子が抽出され、小中学生の蓄積疲労は、その生活実態をよく反映していた。 (3)小学6年生を対象に、重心動揺計を用いた重心動揺検査と、小学生用ストレス反応尺度を用いた自記式アンケート調査を行った。被検者全員を2ヶ月間の継続的観察で4群に分けて重心動揺データを比較したところ、ストレスが増加した群で重心動揺の総軌跡長の減少が認められた。子どもたちはストレス等にさらされると、単純に体の揺れが大きくなるのではなく、揺れにスムーズさがなくなる傾向を示したが、例数と観察期間が少ないため、明確な結論には至らなかった。 (4)女子大学生を対象として、気分を調べる質問紙調査(POMS)、フリッカー値の測定、バイタルサイン、および加速度脈波等の測定を約4週間継続的に行った。その結果、POMSから算出した身体不調指数と、フリッカー値、血圧、脈拍数等には一定の関係性を見いだせなかった。しかし、身体不調指数と加速度脈波システムから算出されたLF/HFに有意な正の関連を認めた。これら結果から、加速度脈波測定によって得られるLF/HF値が、不定愁訴による身体不調の客観的指標として適用できる可能性が示唆された.
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