研究課題/領域番号 |
13480070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 独立行政法人国立国語研究所 |
研究代表者 |
尾崎 喜光 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門第二領域, 主任研究員 (10204190)
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研究分担者 |
熊谷 智子 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 第二領域長・主任研究員 (40207816)
石井 恵理子 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (90212810)
生越 直樹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90152454)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 日韓 / 国際コミュニケーション / 言語行動 / 言語意識 / コミュニケーションギャップ / 若者 |
研究概要 |
従来報告されている日韓のさまざまなコミュニケーション様式の違いは、両国の「対人的距離感の違い」「テリトリー意識の違い」に起因しているのではないかと考え、両国民(ただし東京都・大阪府・ソウル・プサン在住者)に対するアンケート調査でその異同を明らかにした。調査対象者は、若年層(20代)を主体としながらも、各国内における年齢差の有無を確認すべく、中年層(40代)と高年層(60代)についても、調査地域と人数を限定して調査した。なお、交付申請時は、アンケート調査に加え、映像を提示して反応を得る面接調査もあわせて行う予定でいたが、アンケートの集計結果を分析する上での参考情報を得ることの方がより重要であると判断し、そのための面接調査を行った。 アンケートでは次の事柄について質問した。 (1)他者の所有物を断りなく使うことをどのように感じるかという物品の共有感覚・専有感覚。 (2)テーブルを囲んで配置されている椅子のうち、相手との位置関係でどの椅子に腰掛けるか・腰掛けないかという物理的距離や向き合い方。 (3)混み合う電車内で身体が密着するような状況であっても座席に座るか否かという物理的距離。 (4)旅行先で友達等と部屋を共有できるか否かという空間共有。 (5)飲食に使う用具(コップ)を共有して使えるか否かという用具の共有使用感覚・専有使用感覚。 (6)誰にどのような事柄まで依頼ができるか(またその実現に対して礼を言うか否か)という他者への負荷。 (7)相手や自分の領域に属する事柄についてどこまで話題にしてかまわないと感じるか・話題にした方がよいと感じるかというコミュニケーション場面における話題選択。 このうち、たとえば(6)については、次の知見が得られた。 依頼する相手として「家族」「友人」「最近知り合いになったばかりの年齢の近い人」の3種の人物を想定させ、ふだん依頼をするかどうかを質問したところ、前者ほど日韓の違いが大きくなる(韓国の方が日本よりも依頼するとする回答者が多い)こと、また依頼内容が軽い場合よりも重い場合の方が日韓の違い大きいことなどが分かった。
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