研究分担者 |
北形 元 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (20344731)
木下 哲男 東北大学, 情報シナジーセンター, 教授 (20282006)
白鳥 則郎 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60111316)
佐伯 豊 東北大学, 電気通信研究所, 非常勤研究員
加藤 貴司 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (20323115)
杉浦 茂樹 東北学院大学, 教養学部, 助教授 (90292292)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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研究概要 |
本研究では,環境の変化に対して柔軟に適応できる生体の機構をエージェントに取入れることにより,従来のエージェント技術の限界を越える機能を有する「ダブル」の基盤技術の開発を目標に研究を推進した.その結果,以下のような研究成果を得た. 1.生体の機構に基づくダブル指向フレームワークの基盤技術の構成 アクティブエージェントリポジトリ(AAR)を中心としたダブル指向フレームワークの基盤を構成した.プロトタイプによる実験から,提案フレームワークは,エージェントのライフサイクル管理機能の効果により,従来にない高い環境適応能力を発揮することが確認された. 2.生体の機構に基づくダブルの基本アーキテクチャの構成 知識を柔軟に追加・変更可能な,ルール型知識処理機構を持ったダブルの基本アーキテクチャを構成した.プロトタイプによる実験から,提案アーキテクチャの柔軟な知識処理の効果により,ダブル単体の能力の拡張性が格段に向上することが確認された. 3.提案したフレームワークとアーキテクチャに基づく生活情報端末の開発と評価 ダブル指向フレームワークとダブル基本アーキテクチャに基づく自律調整型テレビ会議端末の設計・実装を行った.提案フレームワークとアーキテクチャの導入による効果を確認するために,テレビ会議システムの動作状況表現に基づく,従来型システムと本システムの定量的比較評価を行った.その結果,本フレームワークとアーキテクチャが効果的に働き,それにより従来にない高度な適応性を実現可能であることが検証された. 4.総合評価 以上により,提案フレームワークと基本アーキテクチャが効果的に機能し,従来のマルチエージェント技術を越えた先進的な柔軟性,適応性を実現する「ダブル」の基盤技術を与えることができた.
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