研究課題/領域番号 |
13480103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
横田 裕介 京都大学, 情報学研究科, 助手 (70303881)
高倉 弘喜 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (70281144)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
2002年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2001年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | ウェブキャッシュ / 情報フィルタリング / データウェアハウス / キャッシュアルゴリズム / コンテンツ管理 / 地理情報システム / Web検索 / 移動端末 / データベース / 地域情報 / WWW / キャッシュ / セマンティクス |
研究概要 |
急速に増加するウェブ情報の利用効率を高める手法として、ウェブキャッシュならびに情報フィルタリングが広く知られている。前者はデータの効率的な再利用を促し、後者は取得されるデータを良質なものに制限する。本研究では両機能を改善させるとともに、両者を併合したウェブウェアハウスの概念を提案し、開発を行った。 ウェブキャッシュアルゴリズムの開発においては、ウェブデータの多様性に対処するための分類ルールおよび階層的コンテンツ管理モデルを用いたキャッシュ管理方式「仮想多階層コンテンツキャッシュ」の設計を行った。このモデルに基づくキャッシュ手法「LRU-SP」はシミュレーション実験により、従来の手法よりも総合効率が優れていることが示された。さらに、ハイパーテキスト構造とキーワードベースのセマンティクスを利用した「コンテンツを意識する知的キャッシュ手法」を開発し、「LRU-SP+」として実装した。また、ウェブキャッシュデータのデータベース的利用、データの特性解析、ウェブデータウェアハウスの動的階層構成に関する研究も行った。この結果は発明的な成果のみを発表する会議(28件の発表のうち、アジアからは1件)において発表され、そのユニークさが評価されている。 情報フィルタリングの開発においては、地域性によってウェブコンテンツをフィルタリングする手法の設計を行った。地理情報システム(GIS)との結合ならびに自然言語処理、リンク構造の利用によって、対象地域が限定されたウェブコンテンツを収集することが可能となった。この手法により、特にローカルな情報の検索においてデータの利用効率が大幅に改善された。ウェブは本来グローバルな情報システムであるが、本手法によってローカルな情報の検索が容易になることが期待される。本手法も世界的な評価を受けており、同一の手法に基づくシステムの開発が韓国やスイスで進められている。
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