配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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研究概要 |
本研究では,複雑なあるいは高度な精神作業を要求する業務の技術訓練について,被訓練者が訓練中に示す行動を観測・分析し,現時点の技能レベルだけでなく被訓練者の認知特性,戦略などに基づき探索型訓練や教授型訓練などを実時間で適切に選択する技術訓練手法を構築することを目標とする.この目標を達成するために以下の目的を掲げ研究を行った. 1.眼球運動を用いた実時間での行動特性観測技術の開発. 被訓練者の作業訓練中の行動を実時間で分析するために,被訓練者の操作行動および眼球運動を同時に観測し分析する手法の開発を行った.タスク実行中の眼球運動を記録し,被験者が予期しない事態に遭遇して戸惑っている状態を瞳孔径の変化に基づいて検出する技術を開発し,訓練システムが効果的な支援を与えるため手法を提案した. 2.探索行動の分析に基づく訓練手法の開発 探索行動から特徴を抽出し,パターン化する手法について考察した.既存研究で用いられた観測手法についてサーベイを行い,それに基づいて探索行動を実時間で観測しパターン化する手法を考案した.さらに実際に被験者を用いた実験により,提案したパターン化の手法が実現可能かつ有効であることを検証した.この結果に基づき,実時間での行動観測から訓練手法を選択する方法論を考察した.また,訓練の有効性に大きく影響する被訓練者の個人差の要因として認知特性に着目し,複数の認知特性が訓練中の行動および訓練の有効性に与える影響について,実際の被験者の認知特性の測定および探索訓練の観察を通して明らかにした. 3,実時間での訓練手法選択を用いた技術訓練方法論の構築 被訓練者の探索行動に基づき実時間で被訓練者に適切なアドバイスを与える手法を開発した.さらに効果的に探索型学習を支援し,かつ適切に他の訓練手法との間で選択を行う方法論を提案した.
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