研究課題/領域番号 |
13480141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 泰男 東京大学, 原子力研究総合センター, 教授 (40011150)
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研究分担者 |
岩井 岳夫 東京大学, 原子力研究総合センター, 助手 (30272529)
柴田 裕実 東京大学, 原子力研究総合センター, 助教授 (30216014)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
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キーワード | 低速陽電子ビーム / 短パルス化 / 照射損傷 / バンチング / チョッピング |
研究概要 |
原子力研究総合センター・重照射研究設備の中性子照射室に設置してある低速陽電子ビーム発生装置を短パルス化することを、平成13年度より本科研費によって行った。短パルス化の方法は、低速陽電子DCビームを数ナノ秒の時間幅にチョッピングし、次いでマイクロ波でバンチングする方式である。平成13年度ではこのパルス化のために、試験用ビームラインを設置することとし、ヘルムホルツコイルを手製し、バンチング用キャビティの製作、パルス化用エレクトロニクス一式を準備した。平成14年度ではこれらを組み立てて、先ず電子ビームで短パルス化試験を行うことを行った。この過程で、前年度に製作したバンチング用キャビティに製作ミスがあることが判明し、その手直しに大きく時間をとられた。 現在この不具合を解消し、電子ビームをビームガイド全体にわたって貫通させることができている。次いで、陽電子ビームを5nsの幅にチョッピングし、40MHzのRFでバンチングする方式を採用して、パルス幅500psの短パルスビームをつくることができた。このパルス幅はオルト・ポジトロニウムの寿命を測定する目的には十分であり、実際、ポリマーについていくつかの測定を行った。しかし、金属などの格子欠陥やボイドを測定する目的には時間分解能が十分でないので、引き続き改良を重ねていく。 関連して発表したオリジナル論文は7件である。
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