研究課題/領域番号 |
13480241
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
稲垣 昌樹 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 部長 (30183007)
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研究分担者 |
井澤 一郎 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 主任研究員 (20311441)
永田 浩一 愛知県がんセンター, 発がん制御研究部, 室長 (50252143)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2002年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
2001年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | 中間径フィラメント蛋白質 / 蛋白質リン酸化 / 抗リン酸化抗体 / Aurora Bキナーゼ / 中間径フィラメント結合蛋白質 / 中間径フィラメント / ケラチン / TNF / TRADD / Densin-180 |
研究概要 |
1.タイプ3の中間径フィラメントであるビメンチン、GFAP、デスミンを用いて、Aurora Bキナーゼが分裂溝キナーゼであることを見出した。Aurora Bキナーゼによるリン酸化部位は細胞内において分裂後期の分裂溝で特異的にリン酸化されており、Aurora Bキナーゼは分裂溝キナーゼの特徴を有していた。次に、これらのリン酸化部位に変異を導入した中間径フィラメント蛋白質を細胞に発現させ、Aurora Bキナーゼが分裂溝における中間径フィラメントの局所的な断裂に重要であることを明らかにした。さらに、二つの分裂溝キナーゼであるAurora BキナーゼとRho-キナーゼのリン酸化部位に変異を導入することによって、これらのキナーゼがお互いに協調的に働いていることが明らかになった。 2.TNF receptor 1-associated death domain protein(TRADD)は、TNF刺激によりTNF receptor 1の細胞内ドメインに結合する蛋白質であるが、ケラチン18が発現している単層上皮細胞では、TRADDがケラチン18と結合していることを見出した。そして、単層上皮細胞では、TRADDがケラチン18と結合しているために、TNF receptor 1活性化によるアポトーシスが減弱していることを認めた。 3.DENSIN-180のPDZドメインと結合しうる蛋白質としてアルマジロ蛋白質のp120カテニン・サブファミリーに属するデルタ・カテニンを同定した。そして、DENSIN-180は、デルタ・カテニン及びN-カドヘリンと複合体を形成しており、海馬神経細胞初代培養の神経シナプスでデルタ・カテニン及びN-カドヘリンと共局在することを見出した。
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