研究課題/領域番号 |
13480281
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
日合 弘 京都大学, 医学研究科, 教授 (10073131)
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研究分担者 |
橘 正芳 埼玉県癌センター, 研究主幹 (10128712)
山田 義博 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252464)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2002年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2001年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 遺伝的カタラクト / マウス / レンズ / ポジショナルマッピング / 修飾遺伝子 / RLC / NCT / ポジショナルクローニング / 全長cDNAライブラリー |
研究概要 |
わが国で発見されたマウスの遺伝的カタラクトRupture of lens cataract (RLC)ならびにNakano cataract(NCT)の原因遺伝子をポジショナルクローニングし、レンズの臓器形成、透明性維持機能にかかわる遺伝子の同定を行なった。精細マッピング結果に基づき、理化学研究所で開発されたマウス全長cDNAライブラリーの中のマップ位置に存在するcDNAクローン多数の塩基配列を決定し、正常マウスcDNA塩基配列と比較した結果、RLCでは第14染色体rlc1で9アミノ酸の欠損を見出した。この欠損は関連マウス系統では認められず、ポリモルフィズムでない。Nct1のコードする蛋白のC末ペプチドに対する抗体を作成し、これが110k Daの分子量をもち、免疫組織化学的にレンズ上皮細胞や、神経系などの組織にユニークな分布を示すことが判った。発病の分子機構を解析している。一方、NCTでも同様のアプローチを行なった結果、第16染色体のNct1で13塩基の欠損を発見し、ナカノマウス由来レンズ上皮細胞株NK11(NEIより供与)においても保存されていることを確認した。NCTとMSMとの交配系の表現型を精細に解析するとレンズの混濁様式、発病潜伏期間について2つの亜型が観察された。連鎖解析の結果、病型を修飾する2つのモディファイアー-遺伝子座を第3、10染色体上にマップした。我々の一連の研究はレンズの生理的機能保持機構の理解を独創的な立場から進めるものである。 これらの遺伝子座が原因遺伝子であることをさらに確認する目的でレスキュー実験ならびにノックアウトマウスの作成が進行中である。
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