研究課題/領域番号 |
13490002
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
河村 俊行 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (50091434)
|
研究分担者 |
石川 信敬 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (70002277)
白澤 邦男 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50196622)
豊田 威信 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (80312411)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
|
キーワード | 海氷 / 短冊氷 / 粒状氷 / 放射特性 / 日射 / 浸透特性 / 海水 |
研究概要 |
北極海沿岸の定着氷などで見られる海氷は主に短冊状の構造(columnar ice)を持つ。しかし、近年それとは異なる粒状の構造を持つ海氷(granular ice)が、オホーツク海や南極海のような季節海氷域で支配的であることが明らかになり、海氷成長への寄与が指摘されている。海氷の構造の相違によって、成長過程、透水特性および放射特性などの物理的特性が異なると考えられる。二種類の海氷の成長過程や放射・浸透特性を実験室や野外観測など多角度から解明することを試みた。 山形県新庄市にある独立行政法人・防災科学技術研究所の雪氷防災実験棟において、2個の実験水槽を用いて以下の海水凍結実験を行った。一つは静穏な状態で短冊状の海氷を、他は海水を攪拌して粒状の海氷を作成した。その後海氷の上に降雪装置にて雪を積もらせ、ゆき氷を作成した。実験期間中、適時水槽の観測窓から結氷状態を観察し、それぞれの種類の海氷の成長機構を把握した。また、海氷の構造の違いによる放射特性の相違も観測した。適時日射計で測定した上・下向き日射量からアルベドを求めた。氷中の3層における日射量の測定から減衰係数を求めた。実験終了後氷のサンプルを回収して、厚片・薄片を作成・観察し、密度・塩分・酸素同位体比の測定を行った。 サロマ湖において塩分濃度の変化する河口から湖口の測線、およびそれに交差する測線で、海氷観測を行った。採取した海氷の構造・塩分・同位体比を測定した。これは同湖の海氷がいかなる構造の氷から成るかを長期に観測するものであり、開発された海氷成長モデルの検証を行うものである。海氷の中への海水の浸透性の指標としての透水係数の測定も行い、浸透性の相違を求めた。
|