研究分担者 |
小林 祐次 新東工業(株), 新東ブラステックカンパニー・ピーニングセンター, 開発担当員(研究職)
山中 将 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20292229)
渡辺 豊 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10260415)
小林 裕次 新東工業(株), 新東ブラステックカンパニーピーニングセンター, 開発担当員(研究職)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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研究概要 |
1.試作したショットレス・ピーニング装置により水を満たした水槽を用いることなく,気中キャビテーション噴流を生成できることを実証し,ウォータジェットや水槽中のキャビテーション噴流よりも,気中キャビテーション噴流の加工能力が大きいことを明らかにした。 2.壊食試験やキャビテーション衝撃力の計測により種々の噴射条件における気中キャビテーション噴流の加工能力を計測し,最適噴射条件を明らかにした。 3.種々の材料を気中キャビテーション噴流によりピーニングし,その表面の残留応力をX線回折式応力測定装置により計測した。その結果,材料表面に圧縮残留応力が導入でき,本ピーニングにより表面改質が可能であることを明らかにした。 4.加工時間と圧縮残留応力の関係,および加工時間を変えて加工した試験片を用いた負荷応力を一定とした疲労試験から,最適加工時間を明らかにした。 5.環境保全型加工法としてのショットレス・ピーニングと従来技術であるショット・ピーニングを比較するために,回転曲げ式疲労試験を行い,ショットレス・ピーニングは従来技術のショット・ピーニングよりも疲労強度を向上できることを明らかにした。 6.ショットレス・ピーニングで加工した表面改質層の非破壊評価法を確立するために,ピーニングの加工時間を変えて,X線回折式応力測定装置により加工面の残留応力の計測,および残留オーステナイトの計測を行い,残留応力および残留オーステナイトの経時変化を明らかにした。 7.歯車のまたぎ疲労試験により,ショット・ピーニングによる疲労強度との相違を明らかにして,本ピーニングの有効性を明らかにした。 8.本ピーニングの種々の材料への適用のために,キャビテーション衝撃力の強さと材料の特性の関係について,キャビテーション衝撃力に対して材料固有のしきい値が存在することを壊食試験により実証した。
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