研究課題/領域番号 |
13555137
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
地盤工学
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
八嶋 厚 岐阜大学, 工学部, 教授 (90144394)
|
研究分担者 |
鷲見 武富 日本地質コンサルタン株式会社, 主幹(研究職)
沢田 和秀 岐阜大学, 工学部, 助手 (30273121)
張 鋒 岐阜大学, 流域圏科学センター, 助教授 (70303691)
伊藤 修二 前田工繊株式会社, 工法開発部, 主任(研究職)
伊藤 修一 前田工繊(株), 工法開発部, 主任
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2001年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
|
キーワード | ジオグリッド / 補強土 / 河川堤防 / 環境共生型 / 設計法 / 施工法 / 試験堤防 / 実大規模試験 / 自然環境 / 植生回復 / 多自然型 / 通水実験 / 現場計測 / 破壊実験 / 模型実験 |
研究概要 |
自然共生型河川護岸の復旧を目指して、建設省「美しい山河を守る災害復旧基本方針・第二版」には、植生能力に優れた補強土護岸に対応した補強土護岸工法が記載されている。補強土護岸は、「補強材等により、地山自体の抵抗を高め、護岸としての一体化を図るものであり、自然環境と調和を図った植生の回復がはかれる」、「現場面の状況に応じた施工が可能で、自然の力による植生の回復が可能である」などの特性を有している。しかしながら、この「基本方針」では設計法については一切触れておらず、また河川における環境では補強材の施設長が掘削の関係で十分取れない、洪水減水時の残留水圧の問題、河川流による中詰め材の吸出しの問題、流木転石の問題、植生の問題など、従来の陸上の盛土補強では考慮されていない、早急に解決しておかなければならない問題点がある。本研究では、問題点解決のために、実大規模施工実験及び破壊実験を実施し、設計法・施工法の確立を目指した。 1回目の実河川における試験堤防では、吸出し現象を確認した。実大破壊実験により、洗掘による変形過程、流木による堤防表面破壊過程等が把握できた。これらの変形・破壊過程と東海豪雨時に経験した吸出しと天端浸食現象のメカニズムに基づいて、プロトタイプの実大規模補強土河川堤防を再構築した。吸出し防止材を改良するとともに、堤体内間隙水圧挙動を計測した。2年間の実験成果に基づいて、補強土河川堤防が、的確な締固めを伴って施工されれば、補強土部分が一体的に挙動することを確認した。この知見に基づいて、外部安定および全体安定評価フローによる新しい設計法を提案した。従来の陸上盛土における安定性評価に加えて、河川水位と堤体内水位の変動による効果も取り入れた設計手法となっている。
|