研究課題/領域番号 |
13555247
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
福住 俊一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40144430)
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研究分担者 |
末延 知義 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90271030)
小江 誠司 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60290904)
今堀 博 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90243261)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | 光電子移動 / 光触媒 / 分子状酸素 / 酸素化 / NAD^+類縁体 / 芳香族炭化水素 / アルデヒド / オレフィン / 芳香族アルデヒド / 部分酸素化 / 電子移動 / アクリジニウムイオン / アルキルベンゼン / 酸素 / α-メチルスチレン |
研究概要 |
基質の酸化には様々な酸化剤が用いられているが、環境への負荷および費用を考えると酸化剤として酸素分子を用いるのが理想的である。酸素分子は基底状態が三重項であるため、一重項分子と直接反応して一重項の生成物を与えることはできない。酸素分子は二重項であるラジカル種とは反応できるが、ラジカル反応は一般的には制御が困難であり、選択的な基質酸化が不可能である場合が多い。ρ-キシレンの酸素化は通常強力な酸化剤を用いなければならず、さらに片側のメチル基だけを選択的に酸素化しρ-トルアルデヒドを得ることは工業的にも非常に有用であるが、完全に選択的な酸素化法はまだ見いだされていない。これまでに我々は、NAD^+類縁体である10-メチルアクリジニウム(AcrH^+)の光励起状態が高い酸化力を有し、種々のアルキルベンゼン類を光電子移動酸化できることを明らかにしている。本申請研究では、AcrH^+および、9位の水素をフェニル基に置換した10-メチル-9-フェニルアクリジニウムイオン(AcrPh^+)を光触媒とするρ-キシレンのρ-トルアルデヒドへの選択的酸素化について検討を行った。その結果、クロロホルム中でAcrPh^+を光触媒として用いた場合、100%の選択性でρ-トルアルデヒドを得られることを見いだした。さらに本申請研究では、適当な光増感剤を光角蝕媒として用い、光誘起電子移動反応を利用することにより、分子状酸素による芳香族オレフィン類である、α-メチルスチレンおよびρ-トルニトリルの部分的選択的酸素化反応についても成功している。
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