研究課題/領域番号 |
13556001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
保坂 和良 神戸大学, 農学部附属食資源教育研究センター, 教授 (60222428)
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研究分担者 |
森 元幸 独立行政法人農業技術研究機構, 北海道農業研究センター・畑作研究部ばれいしょ育種研究室, 室長
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | バレイショ / 2倍性純系 / 雑種強勢 / Sli遺伝子 / 自殖 / 異型接合性 / 純系 |
研究概要 |
バレイショのイモ収量は雑種強勢に依存しているが、同質4倍体で四染色体的遺伝を行うため、発現機構の解明は極めて困難である。これを解明しその育種的利用を図るため、4倍性純系の育成を目指し、本研究では自家不和合性阻害遺伝子(Sli)を利用して2倍性純系の育成を行った。 2倍体32系統にSli遺伝子供与系統を交配しその雑種の自家授粉を行ったところ、AないしS型葉緑体DNAを持つ雑種個体の67.1%でS1種子を得ることができ、さらにS1植物のうち44.2%でS2種子を得ることができた。しかし、W型葉緑体DNAを持つ雑種個体のほとんどからは自殖種子を得ることができず、その原因は細胞質雄性不稔性によるものと考えられた。 RFLPおよびAFLPマーカーを用いて自殖世代ごとの異型接合性を測定した。Sli遺伝子を持つ2倍体系統97H32-6およびこれと優良栽培2倍体系統との雑種をそれぞれ100%とすると、前者のS4植物では10.7%となり、後者のS5植物では8.6%となった。世代当たり平均異型接合性減少率はそれぞれ38.4%および38.5%で、理論値50%に比べ低かった。しかし、いずれの集団においても異型接合性を共通に存続させているRFLP座は見つからず、したがって、自殖を繰り返すことにより2倍性純系の作出は可能と考えられた。 S3植物51個体について、RFLPマーカーに基づく異型接合性程度と稔性関連形質(開花の有無、自殖率、果実当たり種子数および花粉稔性)を調査した。少なくとも8カ所の染色体部位に局在する9のRFLP座が稔性関連形質と相関が見られ、それぞれの形質に対し、異型接合型で優れた稔性を示す座と、同型接合型で優れた稔性を示す座が認められた。自殖世代の進行とともに自殖率の低下が見られるが、S5植物におけるこれら稔性関連RFLP座では、より優れた稔性を示す同型接合型に固定される傾向が見られた。
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