研究課題/領域番号 |
13556017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
碓氷 泰市 (碓水 泰市) 静岡大学, 農学部, 教授 (50111802)
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研究分担者 |
鈴木 康夫 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (00046278)
小林 一清 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10023483)
村田 健臣 静岡大学, 農学部, 助教授 (30273171)
石山 誠司 片倉工業(株), 中央蚕研, 研究員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 糖鎖工学 / 複合糖質 / 生体マトリックス / 酵素合成 / 糖ペプチド / 糖脂質 / インフルエンザウイルス / リポソーム / Glycotechnology / Glycoconjugate / Moelcular design / Cell adhesion / Cellular matrix / Molecular recognition / Artificial glycomaterial / Bioprocess / Biofunctional design / Artificial glycomolecule |
研究概要 |
オリゴ糖鎖を分子認識のシュガーチップと見なしポリペプチドや脂質に組み込むことで人工の糖タンパク質や糖脂質といった複合糖質のミミックを作製し、これらをデバイス化することで生体接着マトリックスの新素材を構築する。 1.糖鎖ポリペプチド(人工ムチン)の機能設計 ムチン型オリゴ糖鎖を側鎖にもつシアロ型およびアシアロ型の人工糖鎖ポリペプチドをポリグルタミン酸をベースに構築し、多価性糖鎖プローブとして有用であった。さらにこれら糖鎖ポリペプチドが、ヒトインフルエンザウィルス対する感染阻止の阻害剤として有用でかつ、その阻害能は糖鎖ポリマーの分子量とシアル酸含量に著しく依存した。 2.人工糖脂質の機能設計 天然物ラクトシルセラミドのミミックとしてラクトース配糖体をリン脂質に組み込んだ両親媒性としての人工糖脂質を設計・合成した。これらは水中で容易に自己組織化してリポソーム(脂質二重膜)を形成し、その膜表面に突き出たラクトース残基は糖鎖プローブとして機能することを実証した。今回の発見は今後、生体の認識現象を解明するためのプローブ作成のための極めて有用な設計手法となるであろう。
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