研究課題/領域番号 |
13556033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
左子 芳彦 京都大学, 農学研究科, 教授 (60153970)
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研究分担者 |
CHRISTOPHER Scholin 米国カリフォルニア州モントレー湾, 水族館研究所, グループリーダー
小谷 裕一 中央水産研究所, 企画調査室, 課長
内田 有恆 京都大学, 農学研究科, 教授 (50027190)
SCHOLIN Christopher Monterey Bay Aquarium Res.Inst., Group leader
小谷 祐一 瀬戸内海区水産研究所, 赤潮環境部, 室長
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 麻痺性貝毒 / 渦鞭毛藻 / アレキサンドリウム / 分子系統分類 / rRNA遺伝子 / 二枚貝の毒化 / 有毒 / 分子分類 / アレキサンドリウム属 |
研究概要 |
本研究は、近年二枚貝の増養殖や食品衛生上世界中で深刻な問題となっている有毒微細藻、とりわけ麻痺性貝毒の原因藻であり形態分類の極めて困難な渦鞭毛藻Alexandrium属の分子同定と、原因藻の生理状態を判断するための遺伝子診断法の開発を目的としている。 3年間の主な研究概要を下記にまとめる。 (1)麻痺性貝毒の代表的な原因藻であるA.tamarense、A.catenella(日本及び韓国沿岸産)、近年発生が認められているA.tamiyavanichiiの多くの分離株や、他の有毒種A.ostenferdiiや無毒種のA.affine、A.fraterculus、A.insuetum、A.pseudogonyaulaxを用いて18S rDNAや23S rDNAのD1/D2領域の塩基配列を決定し、形態的酷似種の詳細な分子系統解析を行った。 (2)近年播磨灘で毒化原因藻として問題となっているA.tamiyavanichiiに特異的な蛍光標識したDNAプローブを作成して、簡便なFISH法を確立した。また形態酷似種の無毒種であるA.affine、A.fraterculusについてもFISH法を確立し、有毒・無毒種の分子識別法を確立した。 (3)有毒種A.tamerenseやA.catenellaの栄養細胞やシスト(休眠接合子)を用いて、種特異的プライマー、プローブの作成とDNA抽出条件を検討し、Real time PCR法により各々の種を高感度で定量的に分子同定可能な方法の基盤を確立した。 (4)雌雄異株接合を示すA.tamarenseやA.catenellaを交配させて、シスト形成や休眠後のシスト発芽時に発現される遺伝子を、Differential display法やSubtractive hybridization法を用いて検索する方法を確立した。その結果接合時および発芽時に特異的に発現する複数の遺伝子を見い出した。
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