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ごみ溶融スラグおよび廃棄石こうボードを利用した地盤改良材とセメント用混和材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13556038
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関宮城県農業短期大学

研究代表者

富田 道久  宮城県農業短期大学, 農業土木科, 教授 (60070223)

研究分担者 北辻 政文  宮城県農業短期大学, 農業土木科, 助教授 (30195268)
千葉 克己  宮城県農業短期大学, 農業土木科, 講師 (00352518)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードごみ溶融スラグ / 潜在水硬性 / 混和材 / コンクリート / 地盤改良材 / 圧縮強度 / ソイルセメント / 廃棄石こうボード
研究概要

コークスベット方式により生成された一般廃棄物のごみ溶融スラグ(MSW)および産業廃棄物の石こうボード廃材(WPB)をセメントの代替材として利用するため、コンクリート用混和材および地盤の固化材の観点から有効性を検討した。
潜在水硬性を有する微粉末化したMSWは、高強度コンクリートおよび地盤改良材へ適用するためセメントおよび土に混合し、一方、WPBは水硬性を持たせるために粉末化して100℃で加熱処理後、地盤改良材としてそれぞれ圧縮試験結果からその効果を評価した。
本研究成果は以下のように要約される。
1.コンクリート用混和材としてのMSWの評価:MSW微粉末はブレーン値3,920cm^2/gのものを用い、プレストレスコンクリートに対応できるように材齢1日強度が30MPa以上、かつ材齢28日強度が50MPa以上となるように配合試験を行った。その結果、水セメント比を30%とした場合、セメントに対するMSW微粉末の置換率を50%まで上げても所要の性能を満足する結果が得られた。このことから、高強度コンクリートへもMSW微粉末が混和材として利用できることが明らかとなった。
2.地盤改良材としての評価:MSW微粉末による地盤改良効果を検証するため、火山灰質粘性土(自然含水比)を対象に、MSW微粉末(混合割合15〜90%)とベース材のセメント(混合割合5〜15%)との配合試験を試験を行った。その結果、材齢91日においては、MSW微粉末はセメントの3〜4倍の配合で比較的強度が高く、セメントのみの場合に比べ1.5〜5倍の値を示し、最も高い強度(約1,000kN/m^2)はセメント15%、MSW微粉末45〜60%の配合で、地盤改良材としてのMSWの効果が明確であった。
一方、粉末状のWPBは、地盤改良材として初期強度を高める効果は大きいが、材齢による強度増加は小さいためセメントと併用し、高含水比(100〜150%)の火山灰質粘性土に粉末状のWPB100%、セメント10%の混合割合で試験を行った結果、材齢による強度増加がみられ、材齢28日強度で500〜2,000kN/m^2を示し、セメントのみの場合に比べ40〜50倍の値が得られ、地盤改良材としてのWPBの有効性は、特に高含水比の粘性土に対し顕著であると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] ごみ溶融スラグを用いたプレストコンクリートに関する基礎的研究2003

    • 著者名/発表者名
      石井豪, 小林猛, 後藤理博, 北辻政文
    • 雑誌名

      第12回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム論文集

      ページ: 301-304

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Fundamental Studies on the Utilization of the Slag from Incineration Ash from Municipal Solid Waste as Prestressed Concrete.2003

    • 著者名/発表者名
      Ishii, T., Kobayashi, T., Goto, M., Kitatuji, M.
    • 雑誌名

      Proceeding of Symposium on Developments in Prestressed Concrete 12th

      ページ: 301-304

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石井豪, 小林猛, 後藤理博, 北辻政文: "ごみ溶融スラグを用いたプレストコンクリートに関する基礎的研究"第12回プレストレスコンクリートの発展に関するシンポジウム論文集. 301-304 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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