研究課題/領域番号 |
13557039
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森本 幾夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30119028)
|
研究分担者 |
河崎 寛 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80280957)
細野 治 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50190210)
田中 廣壽 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00171794)
田中 利明 東レ株式会社, 基礎研究所, 主任研究員
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
16,800千円 (直接経費: 16,800千円)
2002年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2001年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
|
キーワード | CD26 / 共刺激分子 / DPPIV / CD4メモリーT細胞 / p21^<cip1> / ERK / 自己免疫疾患 / p21^<cipl> / ラフト分面 / CD45 / チロシンリン酸化 / IL-2 / 細胞遊走 / 共刺激シグナル |
研究概要 |
CD26はT細胞共刺激分子及び110kDaの糖蛋白で、細胞外ドメインにDepeptidyl peptidase IV (DPPIV)酵素活性を持つ。またRANTESなどのケモカインは、このDPPIV酵素の基質として働いている。CD26分子はT細胞活性化に伴い、その発現が増加するが、静止期ではCD4メモリーT細胞に選択的に発現している。我々は本研究においてCD26・JurkatトランスフェクタントT細胞及びヒトT細胞クローンを用いて可溶性CD26単クローン抗体(1F7)がこれらの細胞に結合することにより、G1/S細胞周期アレストを誘導し、さらにこれに伴い、サイクリン依存性キナーゼ抑制分子の一つであるのp21^<cip1>の発現を誘導することを明らかにした。一方同じヒトCD26抗体でも5F8ではこの効果は得られなかった。またこの効果にはCD26分子に含まれるDPPIV酵素活性も必要なことが示された。さらに我々は抗CD26抗体1F7の処理によるp21^<cip1>発現には細胞外シグナル調節キナーゼのExtracellular-signal regulated kinase (ERK)経路の活性化を伴うことも明らかにした。これらのデータからCD26抗体は自己免疫疾患や移植片対宿主病(Graft vs Host disease)を含む活性化T細胞がその病気の免疫病態に関与する種々の免疫疾患の治療として有用であることが示唆された。
|