研究課題/領域番号 |
13557040
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2003年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
|
キーワード | マスト細胞 / NKレセプター / アレルギー / PIR / 脱リン酸化酵素 / シグナルシークエンス / ITIMモチーフ / シグナルシークエンストラップ / 膜蛋白質 / シグナル伝達 |
研究概要 |
研究代表者が開発したレトロウイルスベクター系による効率の良いシグナルシークエンストラップ法SST-REXを利用して、マスト細胞の不活化に関与しうる分泌蛋白質あるいは膜蛋白質の同定を試みた。 未知のクローンのうち、抑制型NKレセプターに相同性を有する免疫グロビンスーパーファミリーに属するI型膜蛋白質LMIR-1に注目した。LMIR-1に相同性を有するLMIR-2、3、4、5、6を同定し、これらの分子のうち、LMIR-1とLMIR-3は細胞内ドメインにITIMモチーフを有する抑制型レセプターであるのに対して、LMIR-2、4、5、6は細胞内部位が短く、膜貫通部位に親水性アミノ酸を有し、DAP10、DAP12、FcRγというITAM(免疫活性)モチーフを有する活性化レセプターと会合するレセプターであることが判明した。現在までに各LMIR分子に対する単クローン抗体を作成し、LMIR-1は脱リン酸化酵素SHP1、SHP2およびSHIPのリン酸化を介して抑制のシグナルを、またLMIR-2はDAP10、DAP12、FcRγと会合することにより活性化のシグナルを細胞内に送ることを明らかにした。今後、レセプターのリガンドの同定やノックアウトマウスの作成を行うことによって、レセプターの生理的役割を明らかにしていきたい。
|