研究課題/領域番号 |
13557085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 清一 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70190410)
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研究分担者 |
西川 和裕 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30301625)
森田 良樹 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (10335044)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 補体 / アナフィラトキシン / C5a / 遺伝子導入 / カルボキシペプチダーゼR / ラット / 糸球体腎炎 / 抗GBM抗体 / 腎障害 / 血栓形成性糸球体腎炎 / トロンボモジュリン |
研究概要 |
本研究において、C5aの末端のアルギニンを切断することでC5aの生理活性を飛躍的に弱めるアルギニン特異的カルボキシペプチダーゼ(CPR)が、抗アナフィラトキシン薬として使用できる可能性について、ラットのアナフィラトキシン依存性疾患モデルを用いて検討を行った。ラットCPRを大量に生成することが困難であるため、新たにクローニングしたラットCPR遺伝子をin vivoにおいて導入し、血中CPR濃度を高めることで研究の目的を達する方法をとった。これらの研究の結果、以下の点が明かになった。(1)生体への遺伝子導入をラットを用いて基礎実験を行った。その結果、尾静脈から逆行性に遺伝子を注入して肝臓に発現させる方法、腎静脈からやはり逆行性に遺伝子を注入して腎間質細胞に発現させる方法、いずれにおいてもそれぞれ肝臓および腎間質に遺伝子が導入された。(2)尿細管における遺伝子発現を抑制するために、アンチセンスODN(oligodeoxyribonucleotide)を静注すると比較的効率的に遺伝子発現がコントロールできることが明らかになった。(3)以上の方法で実際に様々な腎炎惹起性物質(ケモカインや成長因子等)の強発現ないし抑制を行うことで病状に有意な変化をきたすことができることが明らかになった。(4)ラットCPRの場合は、腎臓への遺伝子導入では有為な血中濃度の上昇は見られず、糸球体障害に対しても治療的効果は見られなかった。尾静脈から遺伝子を肝臓に導入する方法を用いた場合には、CPR血中濃度は約2〜4倍に上昇した。以上のように、生体への遺伝子導入は技術的には比較的容易であり、CPRについても肝臓に遺伝子導入をした場合には血中濃度をある程度上昇できることが明らかになった。今後の方向性としては、活性化CPRをベクターに組み込んで同様の実験を行う必要があると考えられた。
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