研究課題/領域番号 |
13557088
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
宮本 薫 福井医科大学, 医学部, 教授 (30125877)
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研究分担者 |
峯岸 敬 群馬大学, 医学部, 教授 (00209842)
水谷 哲也 福井医科大学, 医学部, 助手 (90322734)
山田 一哉 福井医科大学, 医学部, 助教授 (20263238)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2002年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2001年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | マイクロアレイ / サブトラクション / ダイオキシン / 内分泌かく乱物質 |
研究概要 |
本研究では、環境中に存在しうる様な極微量のダイオキシンを、卵巣での遺伝子発現を指標にDNAマイクロアレイをベースとして検出する、全く新しい方法を開発することを試みた。低濃度のダイオキシンで処理したラット卵巣顆粒膜細胞cDNAライブラリーから無処理の卵巣顆粒膜細胞cDNAライブラリーを差し引く事(サブトラクション)によって、ダイオキシンによって誘導(若しくは抑制)される遺伝子のみから構成されるcDNAライブラリー(サブトラクションcDNAライブラリー)を構築した。このcDNAライブラリーから無作為に数千個のクローンをピックアップしプラズミド調製したのち、PCRによりインサートcDNAのみを増幅して一枚のガラスプレート上にスポットしてマイクロアレイを作成した。さらに低濃度のダイオキシンで処理したラット卵巣顆粒膜細胞及び無処理の細胞よりmRNAを調製し、それぞれ異なった蛍光色素で標識したのち、前述のDNAマイクロアレイとハイブリダイズして、ダイオキシン誘導性もしくは抑制性クローンを同定することに成功した。同定したクローン全てについて塩基配列を決定し、ダイオキシン関連遺伝子群を確定した。これらの成果に基づき、極微量のダイオキシンによって卵巣顆粒膜細胞に誘導される遺伝子群のクローン化を進めた。このDNAマイクロアレイは、極微量のダイオキシンに反応する遺伝子のみをスポットしているため、これらの遺伝子発現の変化を観察する事によって極微量のダイオキシンの検出が可能である。本研究により、私共のオリジナルな知見と方法に基づく全く新しい方法で、環境中の極微量のダイオキシンを検出することで、現状では大変な労力とコストがかかるダイオキシン測定を、高感度化、迅速化、簡略化出来る道筋が示されたことは大きな成果である。
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