研究課題/領域番号 |
13557098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮田 哲郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (70190791)
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研究分担者 |
濱田 洋文 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00189614)
小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 客員助教授 (10241994)
重松 宏 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40134556)
北川 剛 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90262021)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 血管新生療法 / bFGF / VEGF / Ephrin B2 / ウサギ下肢虚血モデル / 遺伝子治療 / Ex vivo法 / Eph B4 / CD40リガンド / ウサギ / ポリエチレンイミン / Therapeutic angiogenesis / Ephrine B2 / 血管新生 / ラテンウイエルス / Ex vivo / ラビット / 虚血肢 |
研究概要 |
我々の考案した自家線維芽細胞を用いたEx vivo遺伝子導入による血管新生療法に関して以下の点につき研究成果をあげた。 1.遺伝子導入線維芽細胞の数と血管新生効果との関係 ウサギ下肢虚血モデルに対して、bFGF遺伝子を導入した自家線維芽細胞を5x10^5個、1x10^6個、5x10^6個、1x10^7個の四群に分けて、内腸骨動脈内に動注した。一ヶ月後に各種の評価を行った所、5x10^5個と1x10^6個の投与では有意な治療効果は得られなかった。5x10^6個と1x10^7個投与した場合は有意な効果が得られたが、1x10^7個投与では投与後に一時的な虚血の増悪が観察された。従って、ウサギ下肢虚血モデルでは5x10^6個が最も適正な投与細胞数と考えられた。 2.血管新生因子による影響(VEGF vs bFGF) VEGFとbFGFは、ともに血管新生療法において、最も頻繁に用いられる血管新生因子である。この二つの遺伝子を自家線維芽細胞に遺伝子導入し、それぞれの場合における効果を比較した。下肢血圧や筋組織内毛細血管密度などの評価法でほぼ同程度の効果が得られるような投与条件の時、bFGF遺伝子を導入した群はVEGF遺伝子を導入した群と比べ、側副血行路コンダクタンスや血管造影インデックスなどarteriogenesisを反映する評価において有意に優れていることが明らかになった。従って、側副血行路の発達を目標とする血管新生療法ではbFGFの方が合目的であることが示唆された。 3.Ephrin B2による血管新生療法 膜結合性の血管新生リガンドであるephrin B2は、細胞を投与する治療法であるex vivo法において親和性が高い。そのため、自家線維芽細胞にephrin B2を遺伝子導入してその血管新生効果を調べたところ、投与一ヶ月において有意な血流改善効果が観察できた。
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