研究課題/領域番号 |
13557101
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
陳 孟鳳 (2002-2003) 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄附講座教員 (40333603)
山本 浩史 (2001) 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50312351)
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研究分担者 |
嶋村 剛 北海道大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00333617)
古川 博之 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄附講座教員 (70292026)
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
倉内 宣明 北海道大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (70322815)
松下 通明 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (20250425)
陳 孟鳳 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座教員 (40333603)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2001年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | Rho / Y-27632 / edaravone / HTK / NAG / Cr / FENa / MDA / ET-1 / 尿中NAG / HTK液 / Rho-Kinase / 肝温阻血障害 / ICAM-1 / アデノシン / サイクリックAMP / アデニレートサイクラーゼ / ホスホジエステラーゼIII / アムリノン / ミルリノン / オロプリノン |
研究概要 |
A.薬剤を用いたCyclic AMP signal pathwayの増強。 血管作動性物質の臓器保存に対する効果を研究する実験は5種類の薬剤を使用した。種々の血管作動性物質が再灌流後の浸潤好中球数を有意に減少さしているのが明らかになった。また再灌流後の組織血流(TBF)は薬剤の投与を受けていないものに比べて有意に上昇し、エネルギー代謝も好転した。 B.Rho-associated protein kinase inhibitor (Y-27632:Y)を用いた好中球の抑制。 方法:ラットの肝温虚血・再灌流モデルを作成。無治療群(C)、Y10mg/Kg虚血1時間前経口投与群(T)の2群分類。生存率、動脈圧、心拍数、肝組織血流量、ALT、エンドセリン-1(ET-1)、ヒアルロン酸(HA)、組織MPO活性、Mac-1染色、病理組織を検討。結果:C vs. Tで示す。生存率、再潅流後組織血流量、再潅流後ALT、血中ET-1、HA、MPOはYで有意(p<0.05)に改善。Mac-1陽性肝組織浸潤好中球数は、Yで有意に減少。結論:Yは肝微小循環を改善し好中球の肝組織浸潤を抑制した。 C.edaravoneを用いたイヌ腎移植を用いた72時間冷保存実験。 【方法】全身麻酔下に左腎を摘除、4℃のHTK solution中に保存し、72時間後、保存腎を右骨盤腔に移植、再灌流後右腎は切除した。対照群(n=6)、治療群(n=6)の2群とした。治療群にはedaravoneを左腎切除時に3mg/kg経静脈投与、保存液内に混入(50μM)、移植時に3mg/kg経静脈投与とした。観察期間は14日間。生存率、腎組織血流量、腎動脈血管抵抗、尿量、血清Cr、BUN、FENa、NAG/Cr、24hrCcr、腎組織MDA濃度、病理組織学的所見を検討した。 【成績】生存率は対照群66.7%、治療群100%であった。治療群では移植後有意な尿量の増加、血清Crの低値を認めた。NAG/Cr、FENa、24hrCcrは治療群で障害は軽減。組織MDA濃度は治療群で有意な低値。急性尿細管壊死が軽減された。
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