研究分担者 |
牛山 知己 国立大学法人浜松医科大学, 医学部付属病院, 講師 (50176658)
大田原 佳久 国立大学法人浜松医科大学, 医学部, 助手 (80124717)
高山 達也 国立大学法人浜松医科大学, 医学部, 助手 (90324350)
内久保 明伸 オリンパス(株), 外科事業推進部・開発4, 課長代理
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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研究概要 |
平成13年度にオリンパス光学工業社製視野移動式腹腔鏡システム(ImageTrac System)を購入し,種々の泌尿器科内視鏡下手術を施行し,視野移動操作の安全性、確実性が実証された.光ファイバー回線に対応可能な通信ソフトを用いて遠隔手術用コンピューター装置,ソフトを開発した.同一手術室内に遠隔操作ユニットおよび視野移動システムを設置し,これらを光ファイバーで接続し遠隔手術を施行した。平成14年度は当学泌尿器科外来に遠隔操作装置を、手術室に視野移動式腹腔鏡システム設置し、これらを光ファイバーで接続し、ATMシグナルを用いて遠隔ロボット操作を伴う腹腔鏡下副腎摘除術に成功した。しかし、光ファイバーを用いた超高速大容量情報伝達システムを利用するためにはATM方式による信号伝送方式をEthernet方式に変更する必要があるため,デジタルビデオEthernet変換機器を内蔵した画像出力装置を開発した.平成15年度は本学研究棟と約300m離れた本学付属病院手術室との間を光ファイバイーで結び遠隔内視鏡下手術を施行した.本機器を用いて、光回線および100メガビットの容量を確保した学内LANを末端としたブロードバンドネットワークを経由し、高速画像転送によるテレロボティックエンドサージャリーを実施した。100メガビットのブロードバンド,インターネットプロトコールを用いた遠隔操作においても,内視鏡画像,音声,モニターレイアウトが的確にリアルタイムに転送され,遠隔手術は安全・確実に施行可能であった.平成16年度には,オリンパス社製ImageTrac Systemを用い,本学研究棟と中央手術室との間で遠隔操作によるカメラコントロールおよび音声,アノテーションによる遠隔支援手術を施行した.遠隔地からのカメラコントロールはリアルタイムに正確に伝送された.今後、本学と遠隔地医療施設との間で本機器を用いたテレロボティックエンドサージャリーを実施するためには、個人情報保護のための情報暗号化システムの開発や遠隔手術における法的問題点などを整備することが急務である.
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