研究課題/領域番号 |
13557144
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
本田 孔士 京都大学, 医学研究科, 教授 (90026930)
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研究分担者 |
田畑 泰彦 京都大学, 再生医学研究所, 教授 (50211371)
西脇 弘一 京都大学, 医学研究科, 助手 (90303841)
桐生 純一 京都大学, 医学研究科, 講師 (80281096)
原 邦彦 株式会社トプコン, 医用機器事業部, 技術部・主席研究員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 温度感受性リポソーム / 網脈絡膜 / 微小循環 / ドラッグデリバリーシステム / 脈絡膜新生血管 / インターフェロン / 蛍光眼底造影 / レーザー / ラット / 光線力学療法 / 脈絡膜血管 / 脈絡膜循環 / スリットランプ型光線力学装置 / 蛍光物質 |
研究概要 |
【目的】我々は温度感受性リポソームを用いて網脈絡膜へのドラッグデリバリーシステムの眼科領域での応用に取り組み、網脈絡膜微小循環を画像解析評価するシステムを確立することを目的とした。【方法】温度感受性のリポソームにCarboxyfluorescein(CF)を含有させラットの尾静脈より静注し、アルゴンレーザーを観察光として蛍光造影を行いCCDカメラにてビデオに録画した。また、家兎眼に塩基性線維芽細胞増殖因子を含浸させた生体分解性ゼラチンマイクロスフェアを用いて作製した脈絡膜新生血管に対して、デキストランと金属結合させたインターフェロンβを静注することにより、薬物動態とその効果を蛍光眼底造影及び組織学的検査を用いて評価した。【結果】レーザー照射部位から周辺部に広がる限局した脈絡膜毛細血管領域が造影された。組織学的検討及びELISA検査によって、脈絡膜新生血管にインターフェロンβが効果的に集積していることを確認した。また、インターフェロンβの薬物送達により、脈絡膜新生血管の縮小を確認することができた。【結論】我々はラットの脈絡膜毛細血管の葉状構造をin vivoで示すことができた。温熱用レーザーは脈絡膜動脈を温め、放出された蛍光物質がその動脈の栄養する毛細血管領域に流入すると考えられる。さらにインターフェロンβのアクティブドラッグデリバリーシステムにより、脈絡膜新生血管に対する選択性を高め、抗血管新生作用により、治療効果を上げることに成功した。この手法を応用することにより加齢性黄斑変性症などのヒトの脈絡膜疾患において脈絡膜循環を生体内で観察でき、新しい治療法の開発に役立つものと考えられる。
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