研究概要 |
口腔扁平上皮癌細胞株におけるMDR1遺伝子発現P-糖蛋白質産生の検討 最も強い多剤耐性を示したNA細胞と,他の癌細胞株におけるMDR1遺伝子発現をNorthern blotにより,比較検討することで培養口腔扁平上皮癌細胞における多剤耐性能とMDR1遺伝子発現量の関連を検討した.また,P-糖蛋白質の癌細胞膜状における発現をフローサイトメトリーにより検索し多剤耐性能と比較した. 培養口腔扁平上皮癌における転写因子YB1の活牲の検討 培養口腔扁平上皮癌細胞株における転写因子YB1の活性化をゲルシフトアッセイにより検討し,MDR1遺伝子発現量との相関や多剤耐性能との関連性を検討した. YB1およびMDR1遺伝子の口腔扁平上皮癌組織における局在の免疫組織化学的検討 抗癌剤治療を行った口腔扁平上皮癌患者の生検組織あるいは切除組織におけるYB1およびP-糖蛋白質の局在を免疫組織化学的染色により検索する.さらに,MDR1遺伝子発現をin site hybridizationにより検討した. YB1のおとり遺伝子を導入した口腔扁平上皮癌細胞におけるMDR1遺伝子発現の抑制効果の検討 YB1のおとり遺伝子を口腔扁平上皮癌細胞に導入し,MDR1遺伝子産生の抑制効果をNorthern blotにより検討した.さらにP-糖蛋白質発現への影響をフローサイトメトリーにより検索した. YB1のおとり遺伝子導入が与える実験的腫瘍における抗癌剤の影響の検討 培養口腔扁平上皮癌をヌードマウスに注射し,実験的腫瘍を形成させ,その後,YB1おとり遺伝子を導入し,抗癌剤の実験的腫瘍の増殖抑制効果を検討した.
|